クラウドでもオンプレミスと同じテクノロジーを展開――オラクルのヒチワ氏
クラウドへ本格参入したオラクルの“これから”Oracle Databaseが目指す
ベストプラクティスとは?
ソフトウェアデベロップメント
バイスプレジデント
マイケル・ヒチワ氏
開幕のスペシャルセッションには、米国オラクルでソフトウェアデベロップメントのバイスプレジデントを務めるマイケル・ヒチワ(Michael Hichiwa)氏が登壇し、「Oracle Databaseのベストプラクティスとクラウド技術」と題する講演を行った。ヒチワ氏は「Oracle APEX」「SQL Developer」などの開発ツールのほか、「ODP.NET」などのデータアクセス技術、「Oracle Database Cloud Service」などの開発責任者として知られるオラクルのテクノロジー・キーマンだ。
そして、現在も自らコードを書いて製品開発への貢献を続けているヒチワ氏は、「Oracle Database 11g R2 Enterprise Edition」をはじめとするデータベース製品を通じて、次のような課題に向けたベスト・プラクティスを提供していくと述べた。
「データウェアハウスやOLTPのパフォーマンスを向上し、これまで1時間以上を要していた処理を数分間に短縮することで業務を効率化します。また、現在の企業内では爆発的にデータが増大していますが、大規模なデータセンターを構築するのではなく、物理的なサーバやストレージのスペースを縮小することが重要です。そのために、オラクルでは、Exadataを提供しています。さらに、データベースやアプリケーションのサービスレベルを向上するためには、ダウンタイムを最小化するとともに、不要な冗長性を削減しなければなりません。情報資産のセキュア化を徹底することも重要なポイントです。そして、コスト削減の観点からは特に人件費に着目し、可能なかぎり自動化を推進することで、管理オーバーヘッドを削減します」(ヒチワ氏)
Oracle Database Cloud Serviceで
パブリッククラウド市場に本格参入
オラクルの次なる戦略として、ヒチワ氏が力点を置いて紹介したのが「Oracle Database Cloud Service」だ。これは10月に米国サンフランシスコで開催された「Oracle OpenWorld 2011」で、同社CEOのラリー・エリソン氏が発表した「Oracle Public Cloud」の中核となるもの。ついに、オラクルは大規模なかたちでパブリッククラウド市場への参入を開始する。
「われわれは、オンプレミスとまったく同じテクノロジーを、クラウドに展開していくことを基本としています。サーバ、ストレージ、Oracle Exadata Database Machine、Oracle Exalogic Elastic Cloudの完全なスタックを用意し、オラクルならびにパートナーが提供するパブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミス、もしくはそれらを組み合わせたハイブリッドクラウドで活用できるようになります」(ヒチワ氏)
特筆すべきは、単にデータベースだけではなく、セキュリティ&ID管理、インテグレーション、Enterprise Repository、Enterprise Manager、ウイルス・スキャニング&ホワイトリスト、高可用性・バックアップ&リカバリなどの共通インフラストラクチャ・サービスもすべてホスティング環境に搭載し、追加コストをかけることなく利用可能にしている点だ。
加えて、開発者に向けては、Java、RESTful Web Service、Oracle Application Expressなどを用いたアクセスを提供し、迅速なクラウドベースのアプリケーション開発を支援するという。しかも、Oracle Database Cloud Serviceを利用するにあたって、データベース全体を契約する必要はないとのことだ。
「Oracle Database Cloud Serviceは、オラクルもしくはパートナーのデータセンターでマルチテナントのモデルとして運用されています。すなわち、完全に分離された必要なぶんだけのスキーマを契約・導入することが可能であり、非常に高いコスト効果を得ることができます」と、ヒチワ氏はOracle Database Cloud Serviceのメリットをアピールした。


























