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[米国]
マイクロソフトとノベル、Windows/Linux相互運用研究所を創設

仮想化、管理、ID連携の3分野から相互運用プロジェクトに着手

(2007年09月13日)

 米国マイクロソフトと米国ノベルは9月12日、両社のWindowsおよびLinuxの相互運用を実現するための研究所を創設したと発表した。同研究所は当面、仮想化、管理、ID連携という3つのプロジェクトを進めていくという。

 マサチューセッツ州ケンブリッジに新設された「マイクロソフト・アンド・ノベル・インターオペラビリティ・ラボ」は、両社が2006年11月にプラットフォーム間の相互運用性を確立するために締結した5年間のパートナーシップ契約から生まれたものである。特許ライセンス協定を含む両社のパートナーシップは、オープンソース開発コミュニティの攻撃の的になった。

 マサチューセッツ工科大学のキャンパス近くに建設された同研究施設は、敷地面積が2,500平方フィートで、現在は5名のテスト・エンジニアが在籍しているが、いずれは8名まで増員される予定だ。

 6月にマイクロソフトに入社したトム・ハンラハン氏が、同社のLinux相互運用担当責任者として、パートナーシップのWindows側の代表を務めることになる。同氏は最近まで、リナックス・ファウンデーションのエンジニアリング・ディレクターとして活動していた。

 Linux側を代表するのは、ノベルのソフトウェア・エンジニアリングおよびオープン・プラットフォーム・ソリューション担当上級マネジャー、スザンヌ・フォースバーグ氏だ。同氏は以前、データセンター仮想化システムを開発しているイージェネラで、ソフトウェア・ディレクターを務めていた。

 両社が取り組みを開始する3つのプロジェクトの1つ目は、仮想化にかかわるものだ。

 これは、マイクロソフトとノベルのハイパーバイザー上で、「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」および「Windows Server 2008」をゲストOSとして動作できるようにするプロジェクトであるという。

 そのほか、ゲストOSを仮想環境だけでなく、基礎となっているハードウェアにも対応させる超仮想化モードで、SLESを「Windows Server Virtualization」上で動作させる研究にも取り組む。

 さらに両社は、ノベルの「Xen」ハイパーバイザー上で、Windows Server 2008を「Enlightened(自動最適化)」モードで実行できるようにすることも目指している。マイクロソフトが開発したこのモードは、サーバがハイパーバイザー上で稼働していることをみずから認識し、メモリ管理およびI/Oアクセス経路を自動的に修正する機能だ。

 2つ目のプロジェクトは、ノベルの「ZenWorks」管理スイートと、マイクロソフトの「System Center」製品ファミリ間の相互運用を確立し、両OSが仮想化されている環境でこれらのツールを使用できるようにするもの。

 この取り組みの中心となるのは、「WS-Management」Webサービス・スタックに基づく2つの管理プロトコルだ。2つの管理プロトコルとは、Cプログラム言語をベースにしたオープンなWS-Managementと、「Java SE 5.0+」仕様のオープンかつ洗練されたWS-Managementを指す。

 マイクロソフトのプラットフォーム技術戦略ディレクター、サム・ラムジ氏は、「仮想化されたワークロードのサービス・レベル・パフォーマンスやメンテナンス修理、稼働時間を安定化させるためには、高度なシステム管理機能が必要になる。さらにそのうえにID連携技術を導入し、適切な権限を持つ適切なユーザーが、適切なときに適切なアプリケーションにアクセスできるようにしなければならない」と述べた。

 3つ目のプロジェクトは、ID連携に主眼を置いたもので、マイクロソフトの「Active Directory」とノベルの「eDirectory」間でアクセス権限を正しく連動させることを目指す。同プロジェクトを推進するうえでは、「WS-Federation」Webサービス・プロトコル、マイクロソフトの「Infocard」技術、「Higgins」プロジェクト、ノベルの「Bandit」プロジェクトなどが、重要な役割を担うことになるという。

 新研究所のエンジニアリング・チームには、上記3つのプロジェクト分野に属する製品開発に従事しており、今後はマイクロソフトとノベルの開発チームも合流する予定だ。

 AMD、インテル、デル、ヒューレット・パッカードが、80台を超える多様なアーキテクチャのサーバやSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)、各種技術・機能を同研究所に納入することになっているという。

 両社は、同研究所ではいずれ、独立系ソフトウェア・ベンダーが製品をテストしたり、顧客がコンセプト実証プロジェクトを行ったりすることも可能になると説明している。

(ジョン・フォンタナ/Network World 米国版)




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