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Apple ウォッチ

[米国]
「iPhoneの躍進が、PalmやBlackBerryを窮地に追い込む」――金融アナリストが分析

BlackBerryとは、ビジネス・モバイルの定番の座を巡る攻防へ

(2008年04月11日)

 今夏に3G版の登場も噂される(関連記事)米国Appleのスマートフォン「iPhone」が市場で安定した人気を得ている。その結果、PDAの老舗である米国Palmは相当の苦戦を強いられ、カナダのResearch In Motion(RIM)の「BlackBerry」も、特にコンシューマー市場におけるシェアを奪われている。――4月10日、金融アナリストがこのような分析を発表した。

Palmのスマートフォン「Palm Centro」

 米国の投資銀行Needham&Co.のアナリスト、チャールズ・ウルフ(Charles Wolf)氏は、PalmおよびRIMの投資評価を公表し、コンシューマー/エンタープライズ双方の市場でiPhoneの人気が高まるにつれ、Palm、RIMの両社はさらに苦戦を強いられるとの見通しを示した。

 Wolf氏は、特にPalmが「方向を見失った」と述べ、同社が難題に直面していると指摘した。Palmが過去5年間、新たなOSをリリースしていない事実は、同社が市場でのリードを奪回するために、社内開発の製品のみに頼っていることを裏づけるものだという。

RIMのスマートフォン「BlackBerry Curve 8330」

 Needham&Co.は「今年後半まで、新たなOSや端末がリリースされる見通しは立っていない。たとえ新製品が発売されても、成功するかどうかは疑問だ」として、Palm株の投資評価を「Underperform(市場平均以下)」に位置づけていた。また、RIM株については、6月にリリースが予定されている「iPhone Software 2.0」による影響が出るまでは、「Hold(継続)」としている。

 Wolf氏はさらに、今年6月にAppleが企業向けの機能を搭載したiPhoneの新機種を発売すれば、両社からの市場シェアを奪い取ることになると予測している。同氏は、RIMの売上げの中心となるエンタープライズ市場にも影響が出るほか、今後サードパーティー製のiPhoneアプリケーションが充実すれば、コンシューマー市場でのPalmの売上げに大打撃を与えるとの見方を示した。「Blackberryは、(コンシューマー)市場で急成長を見せているが、今年後半に多用途のiPhone用アプリケーションが開発されれば、Blackberryの成長は著しく減速するだろう」(Wolf氏)

 一方で、Wolf氏は、Palm、RIM、Appleの3社については、その他の競合ベンダーに対しては大きなリードを保つことができるとの見方も示している。米国Motorolaや韓国Samsungなどのスマートフォンは、MicrosoftのWindows Mobile(関連記事)の機能に縛られており、Needham&Co.では、こうしたスマートフォンは「コンシューマー市場では成功しない」と評価している。

 また、Wolf氏は、Googleが推進する携帯電話用プラットフォーム「Android」も、Windows Mobileと比較すると拡張の容易なOSであり、今後の市場に大きな影響を与える可能性もあると指摘した。それでも同氏は、AppleがiPhoneを発表したことで、スマートフォンの業界地図は大きく塗り替えられたとしている。

 Wolf氏は、これまでRIMのBlackBerryが市場で優勢を保ってきた理由について、競合商品の不在によるところが大きいと分析する。「RIMは、単に競争相手がこれまでほとんどいなかった。他社の端末が失敗に終わったのは、デザインの美しさうんぬんよりも、端末に搭載するOSの選択により大きな原因がある」(同氏)

AppleはiPhone用アプリケーションの開発を促進し、ビジネス市場での成功も狙う

(Jonny Evans/Macworld英国版)




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