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[米国]
アップル、CRTからLCDモニタへの全面移行を完了
(2006年07月07日)
小型で省電力の製品への移行が進むPC業界にあって、米国アップルコンピュータは7月5日、製品ラインからCRTモニタを外し、LCDモニタに全面的に移行した。同社では「eMac」が最後のCRT搭載コンピュータであったが、これを低価格の「iMac」に置き換えた。
17インチLCD、80GB HDD、インテルの1.83GHz Core Duoプロセッサといった構成のiMacを学生および教師向けに899ドルで販売するほか、一般小売り市場では、同じプロセッサを採用し、HDDがより大容量で、CD書き込み機能を持ったバージョンを1,299ドルで販売する。
両モデルではLCDの薄さを利用し、約5cmの厚さの中にコンピュータ全体を収めている。
今回のアップルの製品展開は、CRTからLCDへという業界全体の動きの典型例と言える。
LCDはCRTモニタに比べて薄く、軽量で、省電力性が高いが、価格の高さが弱点だった。テレビでもコンピュータ・モニタでも、同じ価格帯であればCRTのほうが画面が大きい。
このためフラットパネル・ディスプレイは、5年前にはデスクトップ・モニタ市場で最も小さなセグメントだったが、今ではCRTを上回る割合を占めている、とクリエイティブ・ストラテジーズのアナリスト、トム・バジャリン氏は語る。
「同じ値段のCRTを買えば、より大きな画面の製品が手に入るのは確かであり、CRTの価格は格段に安い。だが、CRTは基本的にもう時代遅れだ」(同氏)
ビジュアル性能で見るとCRTはLCDと互角だが、物理的なサイズの大きさと消費電力の多さがネックだと同氏は指摘している。
このことは、ITマネジャーがコンピュータを教室間で移動することが多い各種学校や大学では、特に重要な意味を持つ。
デルなどのライバル企業は、フラットパネル・モニタ搭載のデスクトップPCをアップルより安価に提供しているとバジャリン氏は語る。それでも、アップルのiMacは、単なる価格の安さよりも、大容量ストレージやミッドレンジ・プロセッサといった高スペックを好む教育機関の購入者の人気を呼びそうだ。
また、バジャリン氏は、LCDはCRTよりも割高だが、2000年以降に中国で新工場が多数開設され、供給が増えていることが、価格低下につながると見ている。アップルのような中規模PCベンダーも交渉を通じて、大量発注による調達価格引き下げを図ることができるからだ。IDCによると、アップルは米国市場で5位の3.7%のシェアを持つPCベンダーだ。
アップルは2002年から、CRTからLCDへの移行を推進してきた。同社はCRTを搭載するeMacの製造を中止したが、在庫品がなくなるまで販売は継続する。
(ベン・エームズ/IDG News Service ボストン支局)
- 米国アップルコンピュータ
- http://www.apple.com/
































