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[米国/欧州]
グリーンピース、iPhoneに有害化学物質が含まれているとアップルを非難

「環境対策も十分ではない」とグリーン・ランキングを最下位ランクに

(2007年10月16日)

グリーンピースのWebサイトには詳細な検査結果が掲載されている。ただしグリーンピースは、iPhoneで利用されている部品が、現在のEUの規制基準に違反していないことは認めている

 オランダに本拠を置く環境保護団体のグリーンピース・インターナショナルは10月15日、米国アップルのiPhoneに、他の携帯電話ベンダーが使用を中止している有害化学物質が含まれていることを明らかにした。同団体はこれまでにもアップル製品に含まれている化学物質や、同社の製品リサイクル基準を批判している。

 グリーンピースによると、同団体が依頼した独立系専門機関がiPhoneの構成部品を分析したところ、複数の部品から有害化学物質である臭素化化合物およびPVC(ポリ塩化ビニール)が検出されたという。

 グリーンピースのWebサイトに掲載されたリポートでは、分析した部品18点のうち、約半数から臭素を含む防火材、BFR(臭素化難燃剤)が検出されたことが明らかにされている。また、イヤフォン・ケーブルに使用されているPVCに、有害なフタル酸類が1.5%含まれていたという。

 グリーンピースで有害物質排除キャンペーンを担当するゼイナ・アルハジー氏は、「これらの有害物質はリサイクルが困難であり、すでに他の携帯電話ベンダーは使用を中止している」としたうえで、「アップルは環境に優しい製品(グリーン・エレクトロニクス)をユーザーに提供するという意味では、競合他社よりも遅れている。少なくとも他社製品と同等の環境基準を満たすべきだ」との声明を発表した。

 またグリーンピースは、アップルはノキアやソニー・エリクソンが実施しているような、リサイクル回収プログラムを提供していないと指摘した。ただし、この指摘は勇み足のようである。すでにアップルはiPhoneを含む、すべての携帯電話を無料で引き取るリサイクル・プログラム を米国で展開している。

 グリーンピースは、3カ月ごとにコンシューマ・エレクトロニクス企業およびコンピュータ企業の環境対策を採点する「グリーン・ランキング」を発表している。今年9月に発表した最新ランキングでは、ノキアが10点満点中8ポイントで1位、ソニー・エリクソンが7.7ポイントで2位、デルが7.3ポイントで3位だった。一方最下位はパナソニックの5.0ポイント、アップルは5.3ポイントで最下位から2番目だった。

 グリーンピースは、過去にもアップルの環境対策を声高に批判している。昨年は「グリーン・マイ・アップル」と題し、アップルに環境対策を強化するように求める大々的なキャンペーンを行った。

 こうした批判に応じるかのごとく、アップルのCEOスティーブ・ジョブズ氏は今年5月、環境対策を強化する声明を発表し、2008年末までにアップルの全製品からBFRおよび有害PVCを完全に排除する方針を打ち出している。

 「アップルは今後、環境対策分野で業界をリードする存在になるだろう」(ジョブズ氏)

 しかし同声明の翌月、アップルはBFRや有害PVCを含むiPhoneを発売した。これに対しグリーンピースは「アップルは公約を満たしていない」と非難している。 「ジョブズ氏は、iPhoneをアップル初の環境に優しい製品として発表する重要なチャンスを失った」(アルハンジ氏)

 なお、今回のグリーンピースのリポートについてアップルにコメントを求めたが、原稿執筆時点では回答を得られなかった。

(グレッグ・カイザー/Computerworld オンライン米国版)




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