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【連載】
新時代のITキャリア
第3回 「BIアナリスト」
(2007年02月27日)
IT業界では、常に新しい技術が誕生している。そして、新しい技術が普及すれば、当然、その使い方も普及し習熟へと向かう。そうすると、それを束ね、管理する職種(役職)が必要になる。その結果、昔は「コンピュータ課」や「情報処理システム室」だけで済んでいたユーザー企業のIT部門も、複雑に枝分かれし、さまざまな職種や役職が生まれることになる。本連載では、そんなIT部門の職種の中でも特にホットなものを選び、その仕事内容や必要とされる能力、労働条件や待遇といったものを紹介していくことにしたい。今回は、「BI(ビジネス・インテリジェンス)アナリスト」を取り上げる。
【職務概要】
解析ツールを駆使して、データ・リポジトリにクエリを実行したり、摘出されたデータを基に分析結果リポートを作成したりする役割を担う。各部門のマネジャーはこのリポートを基にビジネスの意思決定を行う。
通常、データ・リポジトリ(分析に利用されるデータ)は、企業のデータ・ウェアハウスや各部門が管理する小規模なデータベースに格納されており、その内容は、在庫、売上げ、顧客情報など多岐に渡る。BIアナリストは、どの情報がどこに格納されているのかを常に把握しておく必要がある。
またセールス・マネジャーの要望に応じて、特定製品の地域別売上げを追跡/分析したり、そのデータを基本に日次リポートを作成したりすることもある。さらに、データ・リポジトリに対するカスタム・クエリを作成し、各マネジャーが自作リポートを容易に作成できるようバックアップすることもBIの職務である。
米国IOUG(Independent Oracle Users Group)のアリ・カプラン会長は、「今、企業のビジネス・データを解析するBIアナリストは、最も注目されている職種だ」と断言する。
【存在意義】
人材派遣サービスの米国ヨー・サービセズでバイスプレジデントを務めるジム・ランザロット氏は、「企業データは活用しなければ意味がない。データをビジネスの“武器”にするためにはBIアナリストが必要だ」と指摘する。BIアナリストがデータを的確に解析し、各マネジャーがそれぞれの立場でそのデータを有効活用できれば、企業は効率的なビジネス戦略を立案し、明確な目標を掲げることが可能になる。
【必要な経験/スキル】
企業の事業内容を経営的な視点で観察できる洞察力、データベースに関する実践的な知識とデータ分析の経験、エンタープライズ・アプリケーションの管理およびプロジェクト管理の経験、最低でも5年以上の実務経験が求められる。MBA(経営学修士号)またはCPA(米国公認会計士)取得者であることが望ましい。
【適した人材】
IOUGのカプラン氏は「往々にしてCIOは同業他社のBIアナリストを引き抜くことを考えるが、まず社内の人材に目を向けるべきだ」とアドバイスする。
一方、ヨー・サービセズのランザロット氏は、BIアナリストには事業運営を徹底的に理解する能力が求められるため、必ずしもIT部門の人間である必要はないと指摘する。
【雇用側が求めるべき能力】
論理的な思考回路を持ち、自らの考えを他者に的確に伝達できる高度なコミュニケーション・スキルが必要だ。さらに、チームで作業するケースが多いため、協調性と柔軟性も必須のスキル要件となる。
【採用の決め手となる“究極の質問”】
BIアナリストとして最も重要な役割は何かを聞いてみよう。例えば、製薬会社の場合は、医薬試験データをどのように取り扱い、どのような“切り口”で分析するのかを質問してみればよい。そして、その分析結果が企業にどのような利益をもたらすかをリポートさせてみよう。
【年収】
8万〜9万ドル(中級レベル)
10万〜12万5,000ドル(上級レベル)
(ホアン・カルロス・ペレス/IDG News Service マイアミ支局)
- 新時代のITキャリア
- 第1回 「オフショア・プロジェクト・マネジャー」
- 第2回 「ベンダー・マネジャー」
- 第3回 「BIアナリスト」
- 第4回 「IT財務責任者」
- 第5回 「下流プログラマー」
- 第6回 「上流プログラマー」
- 第7回 「システム・エンジニア」
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