【 ここから本文 】

事業継続マネジメント(BCM/DR)

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


[イスラエル/米国]
コンティニュイティ、ディザスタ・リカバリ(DR)管理ソフト「RecoverGuard」の新版を発表

仮想化環境への対応、高可用性機能などが強化される

(2008年06月16日)

 イスラエルのソフトウェア・ベンダーであるContinuity Softwareは6月13日、ディザスタ・リカバリ(DR)管理ソフトウェア「RecoverGuard」の新版「RecoverGuard 3.0」をリリースした。RecoverGuardは、DRのためのリカバリ・プロセスの不備を発見するために利用される製品で、プライマリ・サイトとDRサイトの相違点(ギャップ)を検出する機能を備えている。

 DR管理というソフトウェア分野は現在のところ、広く認知されているとは言いがたいが重要な分野である。Continuity Softwareは、現在のDR管理の方法論はうまく機能していないという問題意識から、RecoverGuardを開発した。同製品は、2,000以上のギャップ・シグネチャに基づいてプライマリ/DRサイト間のギャップ検出を行い、ユーザー企業が自社のDR対策状況を的確に把握するのを支援する。

RecoverGuardは、2,000以上のギャップ・シグネチャをベースに、プライマリ/DRサイト間のギャップ検出を行う機能を提供する

 Continuity Softwareのマーケティング・ディレクター、アビ・ストーン(Avi Stone)氏は、DR管理の問題点の例として、DRテストを3、4カ月に1回しか行わない企業が多いことを挙げた。「DRテストは顧客環境にとってリスキーだ。また、多くの労力(2〜3週間の準備)が必要であり、実施には1週間もかかる」(Stone氏)。同氏はさらに、「リスキーなため、顧客は部分的なテストしか行わない傾向がある。これでは実際的なシミュレーションにならず、十分なテスト効果が得られない」と付け加えた。

 Continuityは、仮想化の普及に伴って企業が新たな複雑さや脅威に直面しているとの認識から、新版のRecoverGuard 3.0で仮想化クラスタ機能と高可用性機能を導入した。特に同社は、「VMware」による仮想化環境で幅広いアプリケーションが運用されるようになってきたことや、VMwareのDR管理への利用が進んでいることに注目している。

 「企業がVMwareを、すなわちサーバ仮想化擬実がDR対策の改善に役立つと考えて利用することも少なくない。しかしこうした企業は、フェールオーバーの実現に苦労しがちだ。障害発生時に、待機系システムが適切にスタートしないという問題を抱えやすい」とStone氏は指摘する。同氏によると、この問題は、米国VMwareが公表しているベスト・プラクティス・ガイドラインが活用されていないためだという。

 RecoverGuardは、仮想レイヤと物理レイヤの相互依存性を含め、VMware環境全体をマッピングできる。新版の3.0では、ナレッジ・ベースにVMware環境固有のギャップ・シグネチャが新しく追加され、それによって企業はVMwareのベスト・プラクティス基準に沿った運用を行えるようになった。

 また、同ソフトでは、企業はDRテストの準備やリカバリ環境の保守を適切に行える。同ソフトウェアではそのためのツールとして、リカバリ・タイム目標(RTO)やリカバリ・ポイント目標(RPO)、そしてビジネス・コンティニュイティ(BC)の目標達成に向けて、DRテストの際によくある問題の1つであるホスト構成のギャップ(ハードウェア、OS、ネットワーク・リソースなど)を報告するツールが提供されている。

RecoverGuardは、DRシステムの監視結果をシステム管理者が把握しやすい形で表示する機能を備える

 さらに、同ソフトは「BMC Remedy」や「HP Operation Center」(旧製品名:HP OpenView)などの主要な構成管理データベース(CMDB)と連携できるようになっており、「Oracle Data Guard」やHitachi Data Systems(HDS)プラットフォームもサポートする。「RecoverGuard 3.0の機能の大部分は、顧客のフィードバックに基づいている。3.0はすべてのOS(メインフレームを除く)とほとんどのデータベースをサポートしている」(Stone氏)

 RecoverGuard 3.0は6月末に一般ユーザー向けに販売が開始される。また、Continuityは、同ソフトの販売と併せて、データセンターのセットアップ/評価を行うサービスも提供する。Stone氏によると、米国EMCやIBMの場合は、通常、こうしたサービスを数人のエンジニアが数週間で実施し、1回当たり15万〜25万ドルの料金を請求するが、Continuityの同様のサービスは2万5,000ドル程度の料金で、24時間で完了するという。同社は現在、欧州でパートナー(ディストリビューターおよびリセラー)と交渉中という。「時間はかかっているが、話し合いは進んでいる。数カ月後には欧州で評価サービスの実績が数件あがっているだろう」(Stone氏)

(Tom Jowitt/Techworld英国版)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


キャッチアップ

IT運用管理の「今ある課題」と「解決へのアプローチ」

“システムの大規模化・複雑化”と“時代的ニーズ”にどう対応するか

ビジネス・コンティニュイティに「緊急地震速報」を活用する時代

現在の情報精度を知り、自社システムへの組み込みを検証する

拠点間のデータ遅延を解消する「WAN高速化」最新事情

アクセスを高速化し、遠隔業務でも高い生産性を実現

大容量データ時代のバックアップ新標準「データ・デデュープ」

バックアップ容量を大幅に削減する新技術のメカニズムを知る

データ・バックアップの定番デバイス「テープ・ストレージ」の意義を再考する

容量/データ転送速度の向上に加え、セキュリティも強化

高可用システムの根幹を成す「物理インフラ」を再点検する

データセンターの「立地・建築・設備」に着目

英国を起点に標準化が進む“事業継続”の国際規格

事業継続/危機管理対策のレベル評価をより容易に

過去のあらゆるデータをリカバリできるデータ保護技術「CDP」

データ・ロスとダウンタイムの最小化をも実現

仮想化――DR技術の新潮流

仮想化環境を十分に考慮したディザスタ・リカバリを目指す

「最終目標=ホット・サイトの構築」までになすべきことは多々あり

「仮想化時代」に到来する3つのテクノロジー・トレンド

グリーンIT/プロビジョニング/自律コンピューティング

仮想環境でのセキュリティを考える

ベストプラクティスを実践し、仮想マシン・プラットフォームをマルウェアから守れ

ストレージ仮想化[メリットと手法を確認する]

普及が進み、成熟期を迎えた仮想化技術

仮想化を巡る8つの課題

性能、セキュリティ、ライセンス、ストレージ……

注目集めるストレージ仮想化技術

企業は管理コスト削減に期待

サーバ・プロビジョニングを最適化する

新世代の「boot-from-SAN」の実力に迫る

BCM/DR事例研究

大災害からサバイブした企業のディザスタ・リカバリ計画[Case 1:バックアップ体制の刷新]

「毎年、ハリケーンの季節になるとDR計画を総点検する」――テュレーン大学

大災害からサバイブした企業のディザスタ・リカバリ計画[Case 2:緊急時体制の構築]

「重要なのは、手痛い教訓を次につなげること」――ハードロックカフェ

大災害からサバイブした企業のディザスタ・リカバリ計画[Case 3:データセンター・ロケーションの見直し]

「復旧のカギはスタッフ。衣食住の保証を最優先」――ハンコック銀行

ディザスタ・リカバリのモデル・プロジェクト発進!

北米大陸の両端に位置する2つの大学を結んで展開される野心的ディザスタ・リカバリ・プロジェクト

CDWの事例に見るストレージ統合の教訓

バックアップ・データを80%削減

ハリケーンの襲来に備えよ!

被災企業のITマネジャーが語る「カトリーナ」の教訓

「カトリーナ」の来襲で試された企業のディザスタ・リカバリ体制

米国南東部を襲った大型ハリケーン。そのとき、被災地域のITスタッフはどう動いたか

サプライチェーンを災害から守れ!

担当役員が明かす災害対策の極意

グリッドと内部統制・リスク管理

グリッドの経営価値[前編]

“内部統制”と“リスク管理”のためのIT基盤

グリッドの経営価値[後編]

データセンターとグリッド

[特別対談]グリッドのビジネス活用

その現在、そして未来を展望する

トレンド・ウォッチ

企業のディザスタ・リカバリ対策は不十分

人材/予算不足と業務中断の抵抗感がネックに

WANの帯域不足がディザスタ・リカバリのネックに

63%の企業が「リカバリ要件を満たせない」

貴社はVPNに満足していますか?──リモート・アクセスの新たな手法に迫る

非VPNリモート・アクセスのメリットと可能性

SaaS契約に潜む「10の陥穽」

“サービスとしてのソフトウェア”の隠れたコストにご注意!

成熟期を迎えたマネージド・ストレージ

SSPの新たな役割とその活用法

[連載]バックアップ新論

第1回:デスクトップのバックアップ

第1ステップはユーザーへの喚起

第2回:データセンターのバックアップ

まずは経営上のリスクとコストとのバランスを評価

第3回:メッセージのバックアップ

内部統制に必須の重要課題に取り組む

第4回:ワークグループのバックアップ

「バックアップの盲点」をいかに克服するか

第5回:PDAのバックアップ

ネットワーク・デバイスとして管理する

第6回:ブランチ・オフィスのバックアップ

常に変化する“標的”を的確に“キャッチ”する

Weekly Ranking

集計期間:11/27〜12/03



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国