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ビジネス・コミュニケーション進化論

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【連載】
エンタープライズ・オープンソース [ベスト・セレクション]

第8回 開発ツール

(2008年04月30日)

もともとコミュニティ・ベースで開発が進められてきたオープンソース・ソフトウェアだが、今や多くの有力ベンダーがサポートし、企業が安心して利用できる環境が整っている。もちろん、OS、Webサーバ、メール・サーバなど、一部の分野では以前から企業利用が進んでいたが、最近は多様な分野において「エンタープライズ・オープンソース」が本格化しているのだ。本連載では、そうしたエンタープライズ・オープンソース・ソフトウェアを8分野に分け、各分野において特にすぐれたものを紹介していく。最終回となる本稿では、開発ツール分野における秀逸なソフトを取り上げる。

Andrew Binstock/Steven Nunez
InfoWorld米国版


開発ツール
エンタープライズ向け機能の拡充が加速。成熟度の高まりが著しい4つの分野に注目

 すぐれたオープンソースのソフトウェア開発ツールが数多く提供されていることは、開発者にとってはおそらく天国だろうが、われわれBOSSIEの選考委員会にとってはまさに地獄であった。IDE(統合開発環境)をはじめ、デバッガ、コード・カバレッジ・ツール、負荷テスト・ツール、その他もろもろを考慮すると、この分野だけがほかよりも多く賞を与えなければならなくなる。そのうえ、広範な分野の中から1製品だけ選ぶことなどできるのだろうか、Perlを差し置いてPythonを、あるいはMonoを差し置いてRailsを選べるのかといった疑問もあった。

 前述したように、そもそもこの分野から1製品だけを選ぶのは不可能なのだ。しかし、IDE、RIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)、Ajaxツールキット、CI(継続的インテグレーション)の4つの分野に絞れば、すぐにでも優秀なツールの名前を挙げることができる。いずれも各分野の商用ツールと互角、あるいは凌駕するものばかりだ。

“量より質”のNetBeansの姿勢を評価

 オープンソースIDEの分野では、EclipseとNetBeansによる競争が繰り広げられているが、マーケット・シェアだけを見ればEclipseが明らかに優勢だ。しかし、どちらが革新的かという観点では、一概に優劣をつけることはできない。例えば、さまざまな機能をプラグインとして組み込めるように設計されているEclipseは、「さらに多くの機能を」というアプローチの下、パートナーから各種プラグインが豊富に供給されたが、その代償として洗練さは失われ、増大してしまった手間も解消されずにいる。

 対照的に、NetBeansは、軽量で機敏、容易にコンフィギュレーション可能というアプローチを厳守した。また、GUI構築ツールの「Swing GUI Builder」(画面1)やパフォーマンス・プロファイラの「NetBeans Profiler」といった最新鋭のプラグインの提供と、それらをIDEにシームレスに統合することに注力した。


画面1:NetBeansの最新バージョン「6.0」では、従来「Matisse」と呼ばれていたGUI構築ツールが拡張され、新たに「Swing GUI Builder」として統合された

 さらに2007年には、すぐれたユーザー・インタフェースが特徴の商用Java IDE「IntelliJ」を大胆にエミュレートし、操作性の大幅な改善を図った。われわれは、NetBeansチームの“量より質”を重視する真摯な姿勢と、開発者の生産性を高めるためにモジュールを切り捨ててまでリプレースした勇気に敬意を表する。IDE分野のBOSSIEはNetBeansに贈りたい。


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エンタープライズ・オープンソース [ベスト・セレクション]
第1回 業務アプリケーション
第2回 ネットワーク
第3回 プラットフォーム/ミドルウェア
第4回 セキュリティ
第5回 モニタリング
第6回 ストレージ管理
第7回 開発言語
第8回 開発ツール

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