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ビジネス・コミュニケーション進化論

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“使える!”ビジネス・インテリジェンス(BI)がやってきた

エンタープライズ検索との融合で、必要なデータへの直接アクセスが可能に

(2006年08月24日)

 ビジネス・インテリジェンス(BI)の世界で最も重要なこと、それはリポートや分析に迅速かつ的確にアクセス可能なことだ。しかしながら、これまではハイエンドBIアプリケーションから必要な情報を思うように引き出せない企業が少なくなかった。その反省の上に立ち、ここにきて、いくつかのエンタープライズ検索ベンダーが、問題の解決に本腰を入れ始めた。

アンドリュー・ビンストック
InfoWorld 米国版

 BIは、経理、販売、CRMシステム、その他のバックエンド・アプリケーションが生成するデータを基盤とするため、取り扱うデータ量は膨大である。そのため、コグノスやインフォメーション・ビルダース、オラクル、SAPなどが提供しているBIパッケージに莫大な投資を行った企業では、それらのデータの中から求めるデータを効果的に取り出し、ビジネスに迅速に役立てる方法を懸命になって追求している。また、業務で日常的にBIデータにアクセスする必要があるエンドユーザーも、データが増加する中で、仕事をもっと効率的に進めたいと願っている。

 「より効果的にBI情報を引き出すために、現在、業界ではさまざまな手段を講じつつある」と指摘するのは、ブルー・クロス・ブルー・シールド・オブ・テネシーのチーフ・データ・アーキテクト、フランク・ブルックス氏だ。「BI情報があまりにも多くなりすぎたため、必要な情報を見つけ出すことが難しくなってきた。われわれは、この問題に早急に対応する必要があった」と同氏。

 そこで、この状況を打破するためにブルックス氏のチームが導入したのが、「IBM WebSphere Content Discovery for Business Intelligence」であった。この製品は、他の統合アプリケーションと連動して、従業員が、取引先との交渉やクレーム処理に必要なBIデータにすばやくアクセスできるようにするものだ。これにより、従業員は、隔週発行のリポートを待つことなく、BI情報が格納された一連のアプリケーションをポータル・サイトから自由に検索することが可能になった。

 ブルックス氏は、エンタープライズ検索とBIのクロスオーバーを積極的に活用するITマネジャーの1人だ。この分野では、グーグルが今年4月に、Google Search ApplianceをBIに拡張した「Google OneBox」を発表したのに続き、IBMとマイクロソフトが、従業員の手によるリアルタイムのビジネス分析を実現させたい顧客向けに、BIと検索機能を組み合わせた新製品・新機能を発表した。また5月には、ファスト・サーチ・アンド・トランスファーが、自社のEnterprise Search PlatformとコグノスのCognos 8 Business Intelligenceソリューションを連結し、BIになじみのない従業員でも企業コンテンツをダイレクトに利用できるようにした。

 サンノゼにあるプライスウォーターハウスクーパースのテクノロジーセンターで所長を務めるヴィノド・バヤ氏によると、今日のビジネス・ユーザーは3つの点でBIデータの取り出しに苦労しているという。それは、「分析に必要なBIリポートの存在自体を知らない」「知っていても、見つけることができない」「見つけることはできても、必要なデータが含まれていないことがある」の3点である。上記のEnterprise Searchは、この3つの問題を解決するのに役立つ、と同氏は主張する。

データへのアクセスを容易に

 BIシステムによって提供されるリポートは、通常、ソフトウェア・パッケージのリポート作成機能に精通したアナリストによって設計される。リポートはテンプレートとしてカタログ化され、月末などに定期的に実行されたあと、メーリングリストなどを介して特定のユーザーに配布されることになる。

 こうした使い方がなされている場合、メーリングリストに登録されていないユーザーは、2重の問題に悩まされることになる。まず、リポートが存在していることをどうやって知ればいいのかという問題。次に、リポートの存在は知ることができたとしても、それにアクセスする方法がわからないという問題だ。

 リポートやデータを特定できるエンタープライズ検索エンジンがない場合、エンドユーザーが効率的に情報を取得することは難しい。そうなると、最初からデータの検索をあきらめるか、あるいは異なるソースからデータを探し出して複数のリポートを作成するといった(余計な)努力をすることになる。後者の場合、労力と時間を無駄に消費するだけでなく、2つのリポートが同じデータから異なる結果を導き出すといったいらざる混乱を生み出すことにもなりかねない。しかも、そのあげく、それらのリポートに、ユーザーが必要とするデータが含まれていない可能性さえある。また、リポートはテンプレートから作成されるため、ユーザーが異なるデータを用いて修正することも簡単ではない。

 最近はコンプライアンス対策の重要性が増し、それがまたBI検索の必要性を高めることにもなっている。コンプライアンス担当者は、CRMデータベースや電子メール・ストアなどに、「保証します」とか「これは内緒ですが」といった危険なフレーズがないか検索してみる必要があるからだ。


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