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[米国]
【ADOBE MAX 2007】
アドビ、リアルタイム・コラボを実現する新サービスの提供計画を公表
RIAにVoIPやメッセージングなどの機能を容易に統合可能に
(2007年10月03日)
米国アドビ システムズは10月2日、シカゴで開催中の「ADOBE MAX 2007 North America」(9月30日〜10月3日)で、「Pacifica」と「CoComo」(いずれも開発コード名)という2つのホステッド・サービスの提供計画を明らかにした。開発者はこれらのサービスを利用することにより、リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)にVoIPなどのリアルタイム・コラボレーション機能を追加できるようになる。
Pacificaは、アドビのAIR(Adobe Integrated Runtime)やFlex、Flash技術を用いて作成されたアプリケーションに、音声、メッセージング、ユーザー・プレゼンス(在席)情報などを統合するためのサービスである。
ちなみにFlexは、マルチメディアを駆使してリッチなユーザー・エクスペリエンスを実現するRIAを構築するための開発環境で、開発者は、現在ベータ版として提供されているAIRを使うことで、これらWebアプリケーションをデスクトップ上でローカルに動作させることが可能になる。
一方、CoCoMoは、Webコンファレンス・サービス「Adobe Connect」用の次世代フレームワークで、Connectの一部機能を他のアプリケーションに統合することができる。
アドビの最高ソフトウェア・アーキテクト、ケビン・リンチ氏は2日、IDG News Serviceの取材に対し、「開発者が容易にコラボレーティブ・アプリケーションを構築/ホスティングできるように、現在、ConnectをFlex開発環境に適したコンポーネントに作り変えているところだ」と語った。
アドビは今月、Pacificaのプライベート・ベータ・テストを開始し、来年には同サービスを一般リリースする予定だ。一方、Connectの次期バージョンはCoCoMoをベースに構築されるが、リリース時期はまだ明らかにされていない。
リンチ氏によると、アドビは現在、RIAにリアルタイムのビジネス・コラボレーション機能を追加できるようにする戦略を進めており、PacificaやCoCoMoといったサービスはその一環として提供されるという。
マイクロソフトやIBMは、すでにコラボレーション・アプリケーションをデスクトップおよびサーバ・ソフトウェアとして提供しているが、アドビはこの市場に別のアプローチで取り組んでいる、と同氏は強調する。
「ユーザーは現在、リアルタイムのコラボレーションにWebベースのコンテンツを使用している。当社は、Flashなどのクライアント技術の開発を通してこの分野で豊富な経験を積んできた。これらのコンテンツを使ってだれでも簡単にコラボレーションできるようにするのがわれわれの願いだ」(同氏)
リンチ氏によると、この市場でのアドビの強みは、デスクトップ・ドキュメントの共有/コラボレーションに、FlashなどのWeb技術と「Adobe Acrobat」などのソフトウェアを両方提供していることにあるという。
アドビのWeb技術とホステッド・サービスを組み合わせて利用すれば、一般に企業ユーザーは新しいクライアント/サーバ・ソフトウェアをインストールしなくてもコラボレーションが可能になり、この点がマイクロソフトやIBMとの差別化になる。
調査会社ザップシンクのシニア・アナリスト、ロン・シュメルツァー氏は、アドビはまだコラボレーション・サービスのビジネス・モデルを模索している段階にあると指摘する。だが、こうした状況はライバルを凌駕する斬新なコラボレーション方法を生み出す絶好のチャンスでもある。
「アドビはワープロ・ソフトウェアを作り直しているわけではない。オンライン上でドキュメントを共有/コラボレーションするというコンセプトを根本から変える、新たなモデルを作ろうとしている。あとはいかに市場を獲得するかだ」(同氏)
(エリザベス・モンタルバノ/IDG News Service ニューヨーク支局)
- 米国アドビ システムズ
- http://www.adobe.com/
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