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ビジネス・インテリジェンス

【解説】
[徹底検証]マイクロソフトのユニファイド・コミュニケーション戦略

サーバ・ソフト、クライアント・アプリ、Webカメラで構成されるUCプラットフォーム&エコシステムとは

(2008年05月14日)

UC本格普及のカギはパートナー企業とのエコシステム

 ここで疑問になるのは、「なぜ今、マイクロソフトはUCを提唱するのか。これまでのUCと現在提唱しているUCとはどこが違うのか」という点だろう。

 この疑問に対し、マイクロソフトでインフォメーションワーカービジネス本部ユニファイドコミュニケーショングループ部長を務める越川慎司氏は、「(マイクロソフト製品も含めた)従来のUCソリューションは、異なるベンダー間の相互運用性が十分に確立されていなかった」と、過去の問題点を指摘する。

 UCの技術基盤となるSIP(Session Initiation Protocol)は、IETF(Internet Engineering Task Force)が標準仕様として「RFC 3261」を提唱しているものの、SIPサーバを提供するベンダーごとに“方言”が存在する。そのため企業がUCを包括的に導入する場合には、異なるベンダーの製品を複合的に導入することは難しく、特定ベンダーの製品を“軸”とすることが往々にして求められていたのだ。

 越川氏は、「マイクロソフトはこの問題を是正するために、パートナー・ベンダーと共同でフレームワークの作成に注力している」と語る。実際、2007年10月の時点で、PBX(構内交換機)ベンダー8社、ソリューション・パートナー9社、デバイス・パートナー7社が、マイクロソフトのUCへの対応を表明している。

 越川氏によると、UC導入のメリットは、「インフォメーション・ワーカーの“痛み”を緩和できること」であるという。同氏が言う“痛み”とは、企業内で必要な情報が共有されないため、作業効率が向上しない現在の状況を指している。

 「現在のITは、業務自体の効率を向上させているものの、部門内/部門間のコミュニケーションやコラボレーションを実現し、情報共有をサポートするまでには至っていない。UCソリューションを提供することでこの問題を解消し、インフォメーション・ワーカーの“痛み”を取り除きたい」(越川氏)


図2:マイクロソフトが考えるコミュニケーション発展モデル「ビジネス生産性インフラストラクチャの最適化(BPIO)」

 図2は、ITを利用したコミュニケーションの発展段階をまとめた「ビジネス生産性インフラストラクチャの最適化(BPIO)」である。多くの企業は「ベーシック」もしくは「スタンダード」で止まっているはずだ。これを見るかぎりでは、企業におけるUCの導入は、まだ始まったばかりだと言ってよいだろう。


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