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ビジネス・インテリジェンス
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BIの技術要素と活用のコツを知る
ツールの機能ばかりにとらわれず、本質を見極めよ
(2006年05月12日)
ビジネス・インテリジェンス(BI)を導入すればビジネス上のあらゆる問題が解決する──そうした見通しの下、多額の投資を行ってBIシステムを構築したにもかかわらず、一向に成果が上がらずに困っている企業は少なくない。では、BIを成功させるためには何をどうすればよいのだろうか。本パートでは、BIの技術要素とツールを整理したうえで、ツールに振り回されることなくBIの成果を上げるためのポイントについて解説する。
立山重幸
ビーコンIT
http://www.beacon-it.co.jp/
エンドユーザーの理解がBI成功への第一歩
ビジネス・インテリジェンス(BI)とは、人がいつでも好きなときに膨大なデータの中から必要なデータを取り出してビジネス上の課題を解決するための概念やそれを実現する仕組みのことを言う。したがって、これが達成されていれば、その手法がどういったものであろうと、BIと言ってよいのである。例えば、エンドユーザーが随時、IT/IS部門にデータの出力を依頼し、必要なデータを期限までに取得して、課題を解決することができる環境が構築されているのであれば、これも立派なBIである。
しかし、この手法の場合、業務が属人化していることが問題になる。具体的には、IT/IS部門が忙しくてデータ出力が期限に間に合わなかったり、また、データ出力担当者が異動・退職してしまったためにデータの出力方法がわからなくなってしまったりする、といった危険性をはらんでいる。そこで登場したのが、BIツールである。BIツールによって、業務の属人化を解消することが可能になる。
ただし、業務のシステム化を行う際には、エンドユーザーへの意識づけが重要である。エンドユーザーにとって、業務のシステム化は、従来、他の人にやってもらっていた業務を自身で行わなければならなくなることを意味する。しかも、わざわざ新しいシステムの操作方法を覚えなければならない。つまり、エンドユーザーは、業務のシステム化に対してよい印象を持っていないものなのである。
こうしたエンドユーザーの事情を考慮せずにシステムを導入すると、業務の負荷を軽減するはずのものがかえって負荷を高めてしまうことにもなりかねない。これまで、BIシステムの導入にあたっては、ツールの機能に重点が置かれてきた。その結果、ユーザーにとって「満足度が低い」BIシステムを数多く作り出してしまい、BIには「成功させることが難しい」という評価が定着してしまうことになった。
このような状況を打破するためには、どうしたらよいのだろうか。それには、BIの本質をユーザーにきちんと理解してもらう必要がある。そもそも、BIは業務の効率化を図るために従来のワークフローをシステムに置き換えるものではなく、業務そのものを改善することを目的としたものだ。したがって、BIを利用するユ−ザー自身がそのことを心得ていないと、どんなにすぐれたBIシステムを構築しても、本来の実力を発揮することはできないのだ。
BIの5つのステージと技術要素
BIシステムの導入のポイントについて説明する前に、その技術要素を整理しておきたい。前述したように、BIシステムはツールを用いて構築していくが、BIツールは多種多様であるため、目的に応じて必要なツールを選択して組み合わせることになる。
実のところ、BIツール・ベンダーの間では、BIの概念こそ統一されているものの、提供されるツールの分類や形態は異なっている。
一般に、BIのステージは基盤の構築から始まり、エンドユーザーの活用支援の幅を広げていく形で深化していく。そのステージはおおまかに次の5つに分けることができ、各ステージにおいて、そのステージに対応する技術要素が提供されている(図1)。
| 図1:BIの「ステージの深化」と各ステージに対応する技術要素 |
(1)データ収集→ETL(Extract/Transform/Load)
(2)データ整備→データ・ウェアハウス(DWH)、データ・マート
(3)データ検索/分析→OLAP(Online Analytical Processing:多次元分析)
(4)リポーティング→リポーティング・ツール
(5)モニタリング→ダッシュボード
以下、各技術要素について説明しよう。










