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ビジネス・インテリジェンス

[世界]
グーグル、「Google Mini」検索アプライアンスをアップグレード

(2007年01月31日)

 米国グーグルは1月30日、「Google Mini」検索アプライアンスのセキュリティおよび検索機能を改善したと発表した。同アプライアンスは中小企業および大企業内の部門を対象にグーグルの検索ソフトウェアを搭載したハードウェア・ボックスである。

 グーグルのエンタープライズ製品マネジャー、ケビン・ゴフ氏によると、今回リリースされたMini 2.2には、大企業向けの高機能版「Search Appliance」に搭載されている機能がいくつか組み込まれたという。

 昨年12月にIBMとヤフーがエントリー・レベルの無料エンタープライズ検索アプリケーションを投入し、Miniの牙城を切り崩しにかかったことを受け、業界筋はグーグルがMiniのテコ入れに動くと見ていた。

 しかし、IBMとヤフーの「IBM OmniFind Yahoo Edition」は、最高50万件のドキュメントをインデックス化できるが、Miniは5万ドキュメント(1,995ドル)から最大でも30万ドキュメント(8,995ドル)までしかサポートしていない。

 とはいえ、Mini2.2ではさまざまな機能強化が図られている。まずセキュリティ面では、Miniとして初めて、管理者がWindows NTLM(NT LAN Manager)認証プロトコルとActive Directoryであらかじめ定義したユーザーおよびドキュメントのアクセス設定を認識できるようになった。

 また、管理者によって定義されたアクセス設定と認証要件を、LDAPディレクトリとHTTP Basicスキームに適用することも可能となった。

 検索機能の改善点として注目できるのはOneBoxの標準サポートである。同機能を使うことによって、検索エンジンは特定のクエリの目的を識別し、検索結果リストの最上部にデータのダイジェストをコンパイルして表示できる。

 こうしてユーザーの要求にこたえることで、ユーザーが検索結果をクリックする手間を省くことができる。例えば、OneBoxは人事データ、セールス・トランザクションの詳細、従業員の連絡先、カレンダー情報をコンパイルするよう設定することも可能だ。

 Mini 2.2では、Webサイトの利用状況を追跡・記録するグーグルのホステッド・サービス「Analytics」との統合も図られている。これにより、Analyticsがユーザーの検索動向の解析のために収集するデータの量と質がともに強化される。

 同様に、Mini 2.2ではグーグルの「Sitemaps」サービスも統合されている。同サービスを使うことで、Webマスターは自分のサイト上に、グーグルの自動WebクローラがWebページをどのようにインデックス化するかを指示するファイルを配置することができる。もちろん、管理者はWebサイトのサイトマップを作成したり改善したりすることも可能だ。

 そのほかにも、例えば日付や価格など、数字の範囲に応じて検索クエリを制限する機能も盛り込まれている。

 バートン・グループのアナリスト、ガイ・クリース氏は、「セキュリティは企業の検索ツールに必要不可欠な要件であり、Miniでは特にセキュリティの強化が図られている。Google Analyticsとの統合は他社製品との差別化を図るうえで有効だ」と説明する。

 企業規模に関係なく、どのような企業でも、顧客が自社サイトでどのように行動しているのかを詳細に理解したいと考えており、顧客の検索動向を詳しく知ることが重要な課題になっている。顧客の目的やニーズを知るには、単に顧客がサイトで何をクリックするかを知るよりも、検索クエリにどのような言葉を使用するかを知るほうがはるかに有益だ。

 法律関連ポータルを運用するジャスティアのCEOを務めるティム・スタンレー氏は、MiniがGoogle AnalyticsとSitemapsサービスを新たに統合したことに大きな関心を寄せている。

 スタンレー氏はGoogle Analyticsを使っているが、このサービスはビジターの検索クエリについて十分な情報を与えてくれないという。従来のMiniではこうした情報をキャプチャすることはできるが、実際に入手するには手作業で取り出すしかなかった。MiniからAnalyticsアカウントにデータを送り込むようにできれば、サイトの利用状況をより完全に把握することが可能になる。

 同様に、Miniを使ってサイトマップを自動的に最新の状態に保つことができれば、ジャスティアにとって大きな助けとなる。同社はポータルに検索機能を提供するために約1年半にわたってMini(20万ドキュメント版)を使ってきたが、スタンレー氏のチームはサイトマップのアップデートをいまだに手作業で行っているという。

(ホアン・カルロス・ペレス/IDG News Service マイアミ支局)




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