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ビジネス・インテリジェンス

[国内]
「既存RDBMSでDWH構築がうまくいかないのは当然」――サイベースが強調

情報系システム用途における「Sybase IQ」の優位性をアピール

(2007年10月22日)

 サイベースは10月19日、「経営ニーズに対応したデータウェアハウス構築に関する説明会」と題する報道関係者向けの説明会を開催し、データ・ウェアハウス(DWH)構築に関して今日求められる要件の解説や事例の紹介と共に、同社のRDBMS製品「Sybase IQ」の優位性をアピールした。

サイベース マーケティング本部長 冨樫明氏

 説明会最初の講演には、サイベースでマーケティング本部長を務める冨樫明氏が登壇。同氏は「変化する情報ニーズへの対応」というテーマで、経営環境が急速に変化する今日において、市場ニーズに迅速に応じられるようにするために、情報システムはどのような要件を満たすべきかということについて論じた。

 冨樫氏によれば、従来の情報収集と意思決定プロセスを支える情報系システムとは、扱うデータの形式や、データ抽出・集計のスケジュールなどが決められており、それに基づいて最適化されているものだという。そのため、ほかの用途への応用が難しく、ニーズの変化に適用することができないという問題を抱えている。

 この問題について冨樫氏は、今まで「DWHが原因であると言ってきた」ことを強調した。「分析アプリケーションやETLツールが進化を続ける一方で、DWHは旧態依然としているのが現状だ」(同氏)。

 汎用的なRDBMSでは即時かつ正確にデータベースを更新することを重視しているが、分析用途では大量のデータに対して高速にクエリ応答を行うことが重要になる。つまり、汎用DBを分析用途に用いても問題が出るのは当然というのが同氏の主張だ。

サイベース プロフェッショナル・サービス本部 本庄朗人氏

 そうした分析ニーズに応えうる分析系DBとして、冨樫氏はSybase IQを挙げ、検索速度が速く、データロード時間が短いこと、また、ストレージ消費量や必要となるCPU数が少ないことなどについて解説し、同製品でDWHを構築することのアドバンテージをアピールした。

 続けて同社プロフェッショナル・サービス本部の本庄朗人氏が、「データウェアハウス構築の秘訣」というテーマで、DWH構築に関して現在のユーザーが抱える問題点と検討すべきポイントについて話した。

 「DWHを構成する要素はETLツール、データベース、クライアント・ツールという3つしかないことから、システム構成が容易に想像でき、簡単だと思われがちだ。だが、開発現場はいまだにベーシックな疑問に悩まされている」と本庄氏。90年代に提唱されたBI/DWHが、いまだに十分に理解されていないという現状を語った。

 また、BI導入に際しては、「クライアント・ツールの検討から始まり、インフラ構築の検討が十分に行われない」(本庄氏)という傾向が強いと指摘、ETL処理におけるバッチの起動間隔、リアルタイム性の要求程度、性能要件、バックアップ方式など、本当に検討すべきポイントはクライアント側のほか、インフラ側にも数多く存在することを強調した。

サイベース プロフェッショナル・サービス本部長 原利明氏

 最後の講演は、同社プロフェッショナル・サービス本部の本部長を務める原利明氏が担当した。同氏は、「情報系システムの課題はこうやって解決する」というテーマで、Sybase IQの特徴や事例を基にした同製品の活用方法などについて紹介した。

 原氏は、従来のRDBMSとSybase IQとを比較し、この両者では、データ格納やアクセスの方法が異なると説明した。具体的には、従来のRDBMSがロー(行)単位でデータ格納/アクセスを行うのに対して、Sybase IQではカラム(列)単位で行っている。DWHでは、1ローのカラム数が多くなる傾向があるが、ロー単位でデータを扱うRDBMSの場合は、クエリが必要としないカラムまでもメモリ上に読み込まなければならない。

 これに対してSybase IQはカラム単位でデータ格納/アクセスを行うため、不要なカラム読み込みを抑えてメモリ利用効率を向上し、ディスク・アクセス数の低減を図っている。こうした特徴から、従来型のRDBMSに比べてすぐれたパフォーマンスを発揮するという。

 また、原氏によれば、近年、情報系システムに対しては、業務効率の向上や意思決定の支援という従来からのニーズに加え、監査対応のための売上データの保管や情報漏洩があった場合のPC操作ログ取得といったニーズが出てきているという。「この種のニーズに対応しようとシステムを準備しても即座にベネフィットがあるわけではない」と同氏。

 つまり、こうしたニーズに応えるシステムとは、扱うデータ量が膨大だが、そのデータを検索する頻度は低いというものだ。その一方で、何らかの問題があったときや監査の際には、迅速な検索が可能なことが求められる。そのため、コストをかけずに高速にデータを処理できるようになることが今日の情報系システムの課題であると言える。

 この課題に対してSybase IQが有効であると原氏は語り、既存システムで負荷が大きかった処理を同製品に代替させる事例などを紹介、既存システムのすべてを変更しなくても、Sybase IQが持つパフォーマンス面の優位性を生かせる活用方法があることをアピールした。

(大川 泰/Computerworld)




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