THE NETWORK ROADMAP 2008 FALL 2008年9月10日 開催




【 ここから本文 】

ビジネス・インテリジェンス

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示



【インタビュー】
強みは「意味を考慮する検索テクノロジー」――オートノミーCEO

指紋照合のパターン・マッチング技術を情報検索領域に応用

(2007年10月29日)

英国に本社を置くオートノミーは、検索プラットフォーム「IDOL(Intelligent Data Operating Layer)」を中核に、エンタープライズ検索製品を開発/販売するベンダーである。編集部では、来日したオートノミーCEO、スタウファー・イーガン氏にインタビューを行う機会を得て、同社の成り立ちやテクノロジー/製品の特徴などについて聞いた。

大川 泰
Computerworld編集部

――まずは、オートノミーという会社の成り立ちについて教えてほしい。

イーガン氏:オートノミーは、英国において1996年に、ケンブリッジ・ニューロダイナミクスという企業からスピンオフする形で設立された。その後、欧州だけではなく、アメリカ、アジアでも成長を続け、1999年にはロンドン証券取引所でIPOを行うに至った。

オートノミー CEO スタウファー・イーガン氏

 オートノミーの設立者はマイケル・リンチ博士という人物だ。リンチ博士がケンブリッジ大学で博士号を取得した研究の成果が当社のビジネスのベースになっている。その研究とは、指紋照合に利用するパターン・マッチング技術である。このパターン・マッチング技術を情報検索領域に適用して当社の製品が生まれたわけだ。

――パターン・マッチング技術を情報検索に応用することで、どのようなことが可能になるのだろうか。

イーガン氏:オートノミーのテクノロジーは、検索対象の情報に備わるパターンを認識し、ソフトウェアがその情報の内容を理解するというものだ。通常のキーワード検索のように、情報の中にどのような単語が並んでいるのかを認識するだけではなく、その情報においてどのような話題が取り上げられているのかを理解するのだ。つまり、情報の意味に基づいて検索を行うことになる。

 通常のキーワード検索では、検索ワードに紐づいてさまざまな内容の情報がすべて検索結果に出てきてしまう。だが、当社のテクノロジーでは、情報の内容を理解したうえで検索を行うため、必要な情報や類似した情報だけを返すことができる。しかも、検索が可能なファイル形式は400以上にも上り、音声データや映像データの検索にも対応している。

――音声や動画に対しては、どのような形で検索を行うのだろうか。

イーガン氏:「Computerworld」という音声を例に説明しよう。当社のテクノロジーでは、ここから情報を取得するストリームを2つ用いる。1つは「Computerworld」という単語を認識するストリームだ。もう1つのストリームでは、音声学的な意味での“音”を認識する。「コン」「ピュー」「ター」といった具合で音のユニットを取得するのだ。この単語と音という2つの要素を持ってきてマッチングを行う。

 動画の場合は、音声に対して同様な手法でマッチングを行う。加えて、場面の変遷や話者の変化といったきっかけとなるシーンを認識して検索に活用する。

 ちなみに、当社の音声技術は米国や英国において情報機関で用いられている。その用途はテロ対策である。携帯電話やラジオ、テレビの電波などからテロに関連する情報を見つけるために活用されているのだ。

――Computerworldのアンケートでは、「(検索結果の)情報量が多すぎて、必要な情報になかなかたどりつけない」という不満を持つ読者が約18%いた(Computerworld Technology Research(TR)No.42/月刊Computerworld 2007年6月号調査)。この結果についてどのように考えるか。

イーガン氏:本当にそのとおりだと思う。まさに、そのような悩みがあるからこそ、オートノミーが成功してきたのだ。回答者のほとんどは、キーワードによる検索を念頭に置いているのだろうが、「日本」というキーワードだけでも、日本航空や日本郵船など多様な単語につながる。キーワード検索で7,000件もヒットするような状況でも、内容を判断して検索結果を返す当社のテクノロジーを用いれば、20件程度に絞ることができるはずだ。

――オートノミーは、2005年は検索ソフトの米国ベリティ、今年は電子開示支援ソフト・ベンダーの米国ザンタズを買収した。これらの買収の目的を教えてほしい。

イーガン氏:ベリティはもともと競合であり、顧客の拡大などが買収の目的だった。一方、ザンタズの場合は、新たな技術の獲得およびそれを利用した市場の拡大が目的だ。この買収以前、われわれのテクノロジーは、“現在の情報”に検索対象を絞り、アーカイブされた過去の情報は検索の対象としていなかった。そこでアーカイブのテクノロジーを持つザンタズを買収したのだ。

 今日、企業に対しては膨大な量の情報を保存しておくことが求められている。内部統制/コンプライアンスという非常に大きなドライバーがあることに加え、CRMやナレッジ・マネジメントのようなアプリケーションのためにも、情報が重要な資産として扱われるようになってきた。以前であれば捨てていたような情報も含めて保存、そして再利用しようという今日のトレンドから、アーカイブ検索の重要度が大きくなってきたわけだ。




▲ページの先頭へ戻る


BIユーザー事例

米国国税局の「高速/大規模データ・ウェアハウス」がもたらした効果

もう確定申告はごまかせない?――総容量150TBものデータを管理分析

キャッチアップ

進化するビジネス・インテリジェンス

「リアルタイムBI」が現場の情報のインパクトを測る

ビジネスの核となる「情報・データ基盤」をどう強化し、どう活用すべきか

「新時代の情報系」に求められる技術と戦略

ビジネス・インテリジェンスを使いこなせ!

どんな技術があるかではなく、どんな利用法があるかを考える

【連載】
新時代のITキャリア

第3回 「BIアナリスト」

BIの技術要素と活用のコツを知る

ツールの機能ばかりにとらわれず、本質を見極めよ

「BI&サーチ」先進活用

普及に拍車がかかるエンタープライズ検索、2012年には大規模企業の半数以上が導入

「エンタープライズ検索はシステム基盤のデフォルト機能になる」

ユーザーの声から考える“情報共有/活用基盤2.0”

エンタープライズ検索/イントラ・ブログ/ソーシャル・ブックマークの企業での活用

“使える!”ビジネス・インテリジェンス(BI)がやってきた

技術的「準備度」や事業目標の「認識度」を診断する

エンタープライズ検索テクノロジーの「着眼点」

企業ITインフラ上での位置づけを押さえ、導入に備えよう

再編が進むBI業界

マイクロソフト、DWHアプライアンス・ベンダーのデータレグロを買収へ

SQL Serverデータベース/データ管理プラットフォームの強化がねらい(2008年7月25日)

マイクロソフト、セマンティック検索エンジンのパワーセットを買収へ

ただし買収完了後も独立して開発を続行(2008年07月2日)

SAP、ビジネスオブジェクツ買収に伴う重複製品の整理に着手

廃止する製品でもサポートは当面継続の方針(2008年4月4日)

オラクル、 ハイペリオン買収後初の製品投入でEPM事業を強化

FusionをベースにBI基盤を整備し、財務アプリなどを実装(2008年2月28日)

IBM、コグノス買収後初となるBI製品/サービスを発表

インフォメーション・オンデマンド戦略にCognosを統合(2008年2月7日)

MicroStrategyのBI業界独立路線を顧客が支持

「業界再編が進むなか、独立企業であることは優位性につながる」(2008年1月21日)

Microsoftが検索大手のファストを12億ドルで買収へ――SharePointとの統合を推進

「エンタープライズ検索市場のリーダーになる」(2008年1月9日)

IBMのコグノス買収にアナリストらが慎重な見方

「コグノス単独のときよりも広範なニーズに対応できる」とIBM担当者は主張(2007年11月19日)

コグノス買収でささやかれるIBMの方針転換

「コグノス単独のときよりも広範なニーズに対応できる」とIBM担当者は主張(2007年11月19日)

IBM、BI大手のコグノスを50億ドルで買収

課題は技術革新への対応(2007年11月13日)

ビジネスオブジェクツの3Q業績にSAPによる買収の影響

19%の増収を達成したものの先行きの不透明さがライセンス収入に打撃(2007年10月25日)

トレンド・ウォッチ

日本IBM、BIソリューション・センターを開設

ユーザーとパートナー企業を包括的に支援(2008年7月7日)

HP、BIワークロードの処理を効率化するDWHアプライアンス新版をリリース

短いクエリと大規模タスクをバランシング(2008年6月23日)

BIに必要なのは“予見力”――SAS、BIプラットフォームの最新版「SAS 9.2」を発表

データ統合機能、分析機能、セキュリティ機能を強化(2008年5月26日)

2007年度の国内BPM/BAMミドルウェア市場、25%増の73億円に拡大

業務プロセスの自動化や“見える化”へのニーズが高まる(2008年4月4日)

サイベース、独自手法の「リアルタイムBI」を披露

DBの差分ログをベースにデータを抽出・蓄積(2008年4月2日)

SAP、ビジネスオブジェクツ買収に伴う重複製品の整理に着手

廃止する製品でもサポートは当面継続の方針(2008年3月28日)

CMOの役割――求められるマーケティングと経営戦略の融合

顧客満足度を起点とするビジネス・スタイルの確立を(2008年3月27日)

日本IBM、データ統合/管理ソフト「Information Server V8.1」を発表

IODコンセプトに基づき、企業内に分散する情報・データの統合を支援する製品(2008年3月6日)

小売業界がBIを重視、顧客ニーズへの対応で活用

7割の企業がすでに導入/利用(2008年2月27日)

Weekly Ranking

集計期間:08/31〜09/06



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国