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ビジネス・インテリジェンス

[米国] 【Oracle OpenWorld 2007】
「Fusion Applications」は2008年初めに投入――エリソンCEOが言明

同社の販売支援アプリケーションは“第2世代”へ

(2007年11月16日)

 米国オラクルのCEO、ラリー・エリソン氏は11月14日、同社主催のコンファレンス「Oracle OpenWorld 2007」で基調講演を行った。これまでのような華々しい演出は影を潜め、「Fusion Applications」や「Unbreakable Linux」の紹介に多くの時間が割かれた。

 エリソン氏は講演の中で、Fusion Applicationsの最初の製品は販売支援の自動化を目的としたもので、2008年初めに投入予定であることを明らかにした。また、同社の既存システムに各種アプリケーションを接続するための構築済み統合パッケージもリリースされるという。

 エリソン氏は、これらの製品群を“第2世代”の販売支援アプリケーションと呼び、主として経営のための予測情報を提供するために設計された既存の販売支援アプリケーションとの違いを際立たせた。

 Fusion Applicationsの目的は販売担当者がより多くの商品を販売できるよう支援することにあるという。「Fusion Applicationsは、単にセールスフォース・ドットコム製のアプリケーションに取って代わるよう設計されたわけではなく、これらの製品と共存できるものだ」(エリソン氏)

 新しいプログラムの1つである「Sales Prospector」はデータ・マイニング・アプリケーションであり、企業の顧客データベースを調べ、どのタイプの顧客がどのような製品を買っているのか販売担当者に知らせる設計になっている。エリソン氏は、「Amazon.comのサイト上で見られる『このDVDを購入したお客様は、このDVDも購入しています』といった情報に近いものだ」と説明した。

 企業の販売担当者は、こうした情報に基づいて、顧客候補となりうるターゲットを特定したり、新規契約の獲得に役立つ顧客の参考資料を容易に見つけ出したりすることができるという。「予測よりも、販売支援用に設計されたものであり、販売担当者向けのBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールと言える」(エリソン氏)

 エリソン氏は、オラクルの既存製品ラインを使っているユーザーがFusion Applicationsへの移行を迫られることはないと繰り返し強調した。同氏によると、新しいアプリケーションを容易に統合できるようにする計画であり、Oracle E-Business Suiteを5年前から使い続けている顧客がFusion Applicationsを使えないというようなことにはならないという。

 エリソン氏は、Fusion Applicationsの財務アプリケーションで自社のデータベースとIBMのデータベース「DB2」をサポートする意向を示したが、ほかのプログラム・タイプをサポートするデータベースについては未定と語った。

 エリソン氏はまた、Unbreakable Linuxの顧客数が現時点で1,500に達し、その中にはレストラン・チェーンのアイホップやファッション・ブランドのアバクロンビー&フィッチといった大手企業が含まれていることも明らかにした。「最初の1年で大きな実績を上げており、これを足がかりにしてさらに成果を積み上げていくつもりだ」(同氏)

 さらにエリソン氏は、今週発表した「Oracle VM」についても言及し、仮想化市場への参入を強調した。

 同氏は、Oracle VMが他社製品よりも低価格なうえに、「きわめて高速であり、非常に高品質の最適化されたVMである」と強調し、こうした主張を裏付けるため、ベンチマーキング・テストの数字も公表すると語った。

 エリソン氏がわずかに謙遜する姿勢を見せたのは、オラクルを含め、1つの企業がアプリケーション市場を完全に支配することは不可能であると認めたときだった。「今後20年にわたって、企業買収を積極的に進めても、なおライバルは残るだろう」と語り、コンピュータ・サイエンセズが開発したバンキング・ソフト「Hogan Systems」などの優れた垂直市場向け製品を例に挙げた。

 オラクルは、今年行った一連の買収に数十億ドルを投じており、その中には、BIベンダーのハイペリオン・ソリューションズやアプリケーション・グリッドを開発しているタンゴソルなど、さまざまな企業が含まれている。最近では、ミドルウェア分野のライバルであるBEAシステムズに対して67億ドルでの買収を提案し、BEAの役員会に拒否されている。この買収提案は期限切れになったものの、オラクルは再度提案を行う可能性も排除していない。

 オラクルによると、サンフランシスコで開催された今年のOpenWorldは、4万人を超える来場者を集めたという。エリソン氏の基調講演は、OpenWorld の目玉であり、歌手のビリー・ジョエル氏が紹介者を務めた。

(クリス・カナラカス/IDG News Service ボストン支局)




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