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ビジネス・インテリジェンス

[米国]
IBMのコグノス買収にアナリストらが慎重な見方

「コグノス単独のときよりも広範なニーズに対応できる」とIBM担当者は主張

(2007年11月19日)

 米国IBMによるカナダのビジネス・インテリジェンス(BI)ベンダー、コグノスの買収について、コグノスの顧客は買収後の計画を注意深く見守るべきであるという意見が出てきている。

 コグノス・ユーザーであるプリンストン大学の管理情報サービス担当アソシエート・ディレクター、テッド・ブロス氏は、IBMがBIツールのサポートを改善することを期待していると述べた。同氏がこれまで見てきたところでは、コグノスは「研修サービスやドキュメントの提供、サポートがあまり得意ではない」という。

 しかし、ブロス氏は、長期的に見ると、コグノス・ユーザー、特にIBM製品を導入していないユーザーにとって今回の買収がよい結果をもたらすかどうかはわからないとも述べた。「われわれのオフィスでは、オラクル製品を利用するのが基本方針だ。これがいずれ何らかの問題につながるかもしれない」と同氏。

 ベンタナ・リサーチのアナリスト、マーク・スミス氏は、IBMがコグノスを自社のインフォメーション管理ソフトウェア部門に統合するという決定は、ユーザーにとって幸先のいい話ではないと考えている。

 同部門では、データベース管理、データ・ウェアハウジング、コンテンツ管理、データ統合製品などを扱っており、こうした部門の下で扱うことは、独立した組織が扱うWebSphereやLotusなどよりもBIツールの重要度が低いと考えていることの表れだとスミス氏は主張する。「こうした形でBIとパフォーマンス管理を扱うことは、実際の市場の評価からは乖離している」(同氏)

 ニュークリアス・リサーチのアナリスト、デービッド・オコンネル氏は、IBMによるコグノス買収の成否は、既存のIBMソフトウェアと緊密に統合できるかどうかにかかっていると指摘した。

 オコンネル氏は、今回の買収は製品ラインアップの拡充以上の意味を持ちうるかどうか不明だとし、「ユーザー側にはどのようなメリットがあるかわからないが、IBMとコグノスにとっては、それぞれの顧客ベースに手を伸ばせることを意味する」とも語った。また、コグノスのユーザーは、買収が完了する前にIBMの販売担当者に同社の製品ロードマップを確認すべきだと言い添えた。

 だが、オコンネル氏は、コグノスのユーザーはハイペリオン・ソリューションズおよびビジネスオブジェクツのユーザーよりも恵まれていると考えている。「オラクルとSAPという大手ベンダーにそれぞれ吸収された両社のユーザーは、高価なERPの購入を強いられることになるだろう」(同氏)。なお、オラクルは今春、ハイペリオンを33億ドルで買収し終え、SAPはビジネスオブジェクツを67億ドルで買収する契約を2008年第1四半期に完了する見込みだ。

 コグノス・ユーザーである建築資材メーカー、ミュラーのプランニング/財務分析担当マネジャーのマーク・ラック氏は、今回の買収がコグノス・ユーザーの利益になることを期待していると述べた。「IBMの一部となることで、コグノス製品はより広範な人々に開かれることになる」(同氏)

 米国IBMのソフトウェア・グループ担当シニア・バイスプレジデント兼グループ・エグゼクティブを務めるスティーブ・ミルズ氏は、報道関係者向けのブリーフィングにおいて、両社がいっしょになれば、コグノス単独のときよりも、より広範なニーズに対応できるだろうと述べた。「最終的に独立系ベンダーは、複雑で高性能な要求を満たすことに限界を感じるときが来るのだ」(同氏)

(ヘザー・ヘイブンステイン/Computerworld オンライン米国版)




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