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ビジネス・インテリジェンス

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「エンタープライズ・ウィジェット」
その可能性と課題を探る

企業内で新たな活用領域を見いだすなか、セキュリティには手つかず

(2007年12月13日)

ウィジェット(Widget)とは、PCのデスクトップ上、あるいはポータル・サイトやブログなどのWebサイト上に置かれるミニ・アプリケーションのことである。今のところウィジェットは、B2Cサービスを提供する企業のマーケティング・ツールとして使われることが多いが、ここにきて社内ポータルなど社内で活用しようとする動きも見え始めている。本稿では、ウィジェットの概念と基本的な仕組みを解説するとともに、企業利用に向けた先進的な取り組みを紹介し、エンタープライズ・ウィジェットのメリットと現時点での課題を明らかにする。

城田真琴
野村総合研究所 技術調査部 主任研究員

「デスクトップ」と「Web」
ウィジェットの2形態

 現在、ウィジェット(注1)と呼ばれているものは、大きく2つに分類できる。その1つがデスクトップ・ウィジェット、もう1つがWebウィジェットである。

注1:この種のミニ・アプリケーションは「ガジェット」とも呼ばれる。本稿では、特定のサービス名を指す場合を除き、「ウィジェット」という呼び方を用いる

■デスクトップ・ウィジェット


画面1:デスクトップ・ウィジェットの1つである「Yahoo! ウィジェット」

 デスクトップ・ウィジェットとは、PCのデスクトップに常駐するミニ・アプリケーションだ。「Yahoo!ウィジェット」がその一例である(画面1)。

 デスクトップ・ウィジェットには、電卓や時計、カレンダーのようにスタンドアロンで動作するものと、インターネットに接続してWebサイトと連動し、ニュース・フィードや天気予報などを表示するものがある。

 常時接続のブロードバンドが普及し、PCの性能も飛躍的に向上した今日、注目されているのは後者である。Webサイトと連動するタイプのデスクトップ・ウィジェットを使えば、ブラウザを介さずに直接ユーザーのデスクトップに情報を送り届けることができる。そのため、特にB2Cサービスを提供する企業にとって、ユーザーと自社とを最短距離でつなぐ効果的な広告/マーケティング・ツールとなる。例えば、新製品/サービスの発表に合わせてコミュニケーション・ツールとして配布したり、キャラクターを使ったブランディングを行ったりといった形でマーケティングに利用することができる。

 すでに、こうしたマーケティング手法を採用する企業も現れている。その1社が、「ドコモダケ」のキャラクターを用いたウィジェット(画面2)をWebサイトで配布しているNTTドコモだ。また、松竹は映画『ゲゲゲの鬼太郎』の公開に合わせて目玉おやじのウィジェットをリリースした。


画面2:NTTドコモが提供するウィジェット「いつでもドコモダケ」

 
■Webウィジェット

 Webウィジェットは、ポータル・サイトやブログといったWebサイト上で動作するものである。グーグルの「Googleガジェット」がその代表例だ。これは、「iGoogle」というカスタマイズ可能なポータル・サイトに、「Googleマップ検索」や「Wikipedia検索」などのウィジェットを組み込めるというものだ。

 同様なものに、マイクロソフトが運営するポータル・サイト「Live.com」上で使える「Windows Liveガジェット」がある。この2社のようなビッグ・ベンダーのほかにも現在では、ネットバイブス(画面3)やページフレークス、ウェブワグといった独立系新興ベンダーも同様のサービスを提供しており、Webウィジェットがブームとなる兆しが見られる。


画面3:ネットバイブスのパーソナライズド・ページ「Netvibes」の画面

 こうしたユーザーの好みや必要に応じてカスタマイズできるポータル・サイトは、パーソナライズド・ページ、あるいはスタート・ページと呼ばれる。その大きなメリットは、インターネット上に散らばったコンテンツを1画面に集約できるという点だ。

 パーソナライズド・ページにウィジェットを組み込むには、各社のWebサイトに用意されているウィジェットの一覧(一種のカタログ・サービス)から、必要なものを選択して「追加」ボタンをクリックするだけでよく、非常に簡単だ。

 さらに、Webウィジェットは、ユーザー個人が運営するWebサイトにはり付けるという使い方も可能だ。


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