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【HP SOFTWARE UNIVERSE 2007 Barcelona】
HP、BTO戦略を強化――IT運用管理の自動化で顧客の“コスト”を“投資”に変える Update

積極的に事業を展開する、HPソフトウェア部門の“次なる一手”とは

(2007年12月18日)

2007年11月27日〜30日の4日間、米国Hewlett-Packard(HP)はスペイン・バルセロナにおいて、企業ユーザーを対象にしたプライベート・コンファレンス「HP SOFTWARE UNIVERSE 2007 Barcelona,Spain」を開催した。過去数年間で約65億ドルを費やし、ソフトウェアのポートフォリオ拡充に努めてきたHPは、「ITはビジネスの“成果”に直結すべきものだ」という「Business Technology(BT)」戦略を打ち出している。今回のコンファレンスでは、BTを支える技術基盤である「Business Technology Optimization:ビジネス・テクノロジーの最適化(BTO)」を中心に、同社のソフトウェア戦略の詳細が語られた。

鈴木恭子
Computerworld編集部

BTO──ITの効率とビジネス価値の最大化を図るためのコンセプト

写真1:オープニング基調講演に登壇したTom Hogan氏は、「小さいころの夢はサッカー選手だった」と語って聴衆を沸かせたあと(背後の写真に注目)、HPソフトウェア部門の堅調な成長ぶりを強調した(クリックして写真を拡大)

 「Accelerate Your Business Outcomes(ビジネス成果を加速させる)」をテーマに掲げた今回のコンファレンスでは、150のビジネス/テクニカル・セッションが開かれ、米国Microsoft、VMwareなど80を超えるパートナー企業が出展するパビリオンが用意された。HPによると、欧州はもちろん、アフリカ/アジア地域から参加したユーザーもいたという。

 「われわれは世界第6位のソフトウェア・ベンダーだが、世界で最も利益を上げているベンダーでもある。これは顧客がわれわれの製品を信頼している証しにほかならない」

 コンファレンスのオープニング基調講演に登壇した同社のソフトウェア部門シニア・バイスプレジデントのトム・ホーガン(Tom Hogan)氏(写真1)は、4,100人を超える聴衆を前に胸を張った。

 実際、同社のソフトウェア部門は好調だ。2007年第4四半期(8月〜10月期)の売上高は前年同期比のほぼ2倍に当たる6億9,800万ドル、2007年度の売上高は前年比79%増の23億3,000万ドル、同年度の営業利益は前年比の約3倍を記録している。

 Hogan氏は業績好調の理由について、「われわれは(CIOや経営者層の)顧客が必要とする“解決策”をすべて持っている。それはHP Softwareのポートフォリオを見れば理解していただけるはずだ。われわれは過去18カ月、このポートフォリオを拡充すべく、複数の企業買収にチャレンジし、その成果を結実させた。今後は(買収によって手に入れたソフトウェアが持つ)そのメリットを顧客と共有し、ビジネスの成果を加速させたい」と語った。

 そのうえでHogan氏は、現在顧客が抱えている課題として、ITシステムの管理に多くのIT予算が割かれていること、IT部門の自動化がERPやCRMなどと比較して遅れていることを指摘し、「この問題を解決するにはBTOの視点が不可欠だ」と強調した。

 HPの言うBTOは、ITの戦略立案→開発/品質管理→運用→廃棄に至るライフサイクルをビジネスの視点から適切に管理することで、ITの効率とビジネス価値の最大化を目指すためのコンセプトである(コラム参照)。ITプロジェクト管理やSOAガバナンスといった全社的な「戦略」、アプリケーション/システムの開発からそのパフォーマンスの検証、セキュリティ管理を行う「アプリケーション」、システムごとの運用とITIL(IT Infrastructure Library)に基づく総合的な運用を行う「運用」の3領域を、横断的に網羅するITマネジメント環境を提供するというものだ。

Column
ポートフォリオで理解──HPの提唱する「BT」、「BTO」とは

 HPが提唱するBTは、IT戦略とビジネス戦略を同等と見なし、ITをビジネスの成果に直結させるという考え方で、「Adaptive Infrastructure(AI)」「Business Technology Optimization(BTO)」「Business Information Optimization(BIO)」の3階層で構成される。

 BTOはBTコンセプトを具体的に実現する“技術基盤”に当たり、HP Software全体のうち80%の製品がBTOに属する。ちなみにBTOを最初に提唱したのは、同社が2006年7月に買収した米国Mercury Interactiveである。

BTのポートフォリオ。下段のAIはデータセンターを効率的かつ低コストで構築するための基盤。上段のBIOはビジネス・インテリジェンス(BI)と情報ライフサイクル管理(ILM)を網羅し、ビジネスの意思決定を支援する的確な情報を提供するものだ
BTOのポートフォリオ。ITの立案/管理を行う「戦略」、アプリケーション/システムの開発全般を行う「アプリケーション(開発)」、実際の稼働を担う「運用」の3領域に分けられている。さらに運用部分は、ITサービス管理(ITSM)、ビジネス・サービス管理(BSM)、ビジネス・サービス自動化(BSA)の3カテゴリーに分類されている

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