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ビジネス・インテリジェンス

[米国]
MicroStrategyのBI業界独立路線を顧客が支持

「業界再編が進むなか、独立企業であることは優位性につながる」

(2008年01月21日)

 ビジネス・インテリジェンス(BI)業界の再編が急速に進むなか、同業界で数少ない独立企業である米国MicroStrategyがベンダー中立の方針を打ち出している。同社の顧客も、この方針に沿って同社が独立を維持することを望んでいる。

 BI業界にとって2007年は「買収」の年だった。SAPはBusiness Objectsを67億ドルで、OracleはHyperion Solutionsを33億ドルでそれぞれ買収した。また、IBMの50億ドルでのCognos買収も間もなく完了する見込みだ。

 こうしたなか、MicroStrategyの顧客は同社が買収のターゲットにならないことを望んでいる。先週、MicroStrategyがフロリダ州マイアミで開催した「MicroStrategy World 2008」コンファレンスにおいて、MicroStrategyユーザーの多くは、同社への信頼を表明するとともに、同社が独立企業であることは、Business ObjectsやHyperion、Cognosに対する同社の一定の優位性につながっているとの見方を示した。

 なかでも数社の顧客は、MicroStrategyが、親会社の補完的な製品を優先的にサポートするよう圧力をかけられ、親会社のライバル企業の類似製品に対するサポートが弱くなるという事態に陥らずに済むように、独立を維持することを望んでいると語った。

 金物類を販売するW.E. AubuchonのMISディレクター、リンゼー・オーブション(Lindsey Aubuchon)氏は、「必要なIT製品を幅広い選択肢から選び出し、柔軟に組み合わせてマルチベンダー環境を構築することで、目指す実装を行いたい」と語った。W.E. Aubuchonは約7年前からMicroStrategy製品を利用している。

 こうした姿勢に立つ同氏は、MicroStrategyのCEOであるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏が示した方針に賛同した。Saylor氏はコンファレンスの基調講演で、MicroStrategyはベンダー中立の立場をとり、自社製品と広範な他社製品の相互運用性を推進すると述べている。

 「われわれは、このビジネスにおけるスイスを目指している。顧客の目標達成を支援するため、さまざまなベンダーや技術アーキテクチャを利用できるようにしたい」(Saylor氏)

 Saylor氏は、CognosやBusiness Objects、Hyperionについて、新しい親会社の競合事情により制約を課され、製品ロードマップの変更を余儀なくされるとの見通しも示している。

 MicroStrategyは独立企業として、今後も幅広い補完的なサードパーティ製品、例えばWebブラウザやOS、プロセッサ、データベース、アプリケーション・サーバなどを、顧客のニーズと市場力学に基づいてサポートしていくと、Saylor氏は基調講演で強調した。「BI市場は、われわれのように柔軟性を提供できるベンダーを求めている」(同氏)

 Inspire Pharmaceuticalsの営業部門でシニア・データ管理アナリストを務めるフィリップ・ジュリアン(Phillip Julian)氏は、ITベンダーが製品の中立性と柔軟性を確保することを全面的に支持する企業ユーザーの1人だ。Julian氏によると、Inspireは最近、良質で双方向性が高く、視覚的にアピールするリポートを作成するため、MicroStrategyのソフトウェアを導入したという。これまで同社は、SAS Instituteのデータ・マイニング・ソフトウェアでデータを分析し、MicrosoftのExcelでリポートを作成してきた。

 「われわれは、事業成長に役立つ優れた技術を求めて、MicroStrategyのソフトウェアを選んだ」とJulian氏。「かねてから、よりグラフィカルでビジュアルなリポーティング・ソフトウェアに移行したいと考えていた。営業担当副社長や営業スタッフにとってわかりやすいリポートが必要だからだ」

 フルーツジュース販売チェーンのRobeksも、Inspireと同様の期待から、MicroStrategy製のBIプラットフォームに多額の投資を行い、導入を進めている。Robeksは主に米国西海岸に店舗を展開しているが、今後数年の間に、国内の他地域や世界各国に広く進出する計画だ。したがって、自社開発した既存のリポーティング・ツールや分析ツールよりも優れたツールが必要になっているという。

 「販売やマーケティングのデータをより正確に分析できれば、事業拡大に役立つ。現在われわれは急成長中だ」と、ISディレクターのピート・カーバジャル(Pete Carvajal)氏。同氏はさらに、「基調講演でSaylor氏は、MicroStrategyは市場再編の荒波とは無縁だと強調した。同社の製品に多額の投資を行っているわれわれにとって、これは心強かった」と語った。

(Juan Carlos Perez/IDG News Service マイアミ支局)




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