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ビジネス・インテリジェンス

[世界] 【Gartner予測】
2008年以降のBI市場、成長は鈍化の見通し

市場の成熟化で2ケタ成長の時代は終焉?

(2008年01月23日)

 米国Gartnerは1月21日、ビジネス・インテリジェンス(BI)市場の成長率が今後鈍化するとの見通しを発表した。同社は「BIは企業にとって不可欠なツールではあるが、2ケタ成長の時代は終焉を迎えつつある」と指摘している。

 Gartnerによると、2007年におけるBI市場の成長率は、前年の12.5%を若干下回ったという。同社は「BI市場の成長率は、2011年までに1ケタ台に落ち着くだろう」と予測している。

 GartnerはBI市場成長減速の要因として、(1)2007年にBIベンダーの整理統合が進んだこと、(2)BIツールに備わっている機能が成熟化したこと、(3)BIツールの価格が低下していることを挙げている。ちなみに2007年に買収された(または買収が決まった)BIベンダーとしては、Business Objects(SAPが67億9,000万ドル)、米国Hyperion(Oracleが33億ドル)、カナダのCognos(IBMが50億ドル)などがある。

 Gartnerは、「これら買収されたBIベンダーが提供している『Hyperion Essbase』『Business Objects XI』『Cognos 8』といったBI製品は、買収後も重要な製品として位置づけられ、(買収元の企業から)研究開発費用も十分に配分されるだろう」とコメントした。

 Gartnerでアナリストを務めるダン・ソマー(Dan Sommer)氏は、「SAP、Oracle、IBMなどの大手ベンダーによる統合の動きは、BIの利用価値を高め、クライアント企業のBIツール導入に拍車をかけるはずだ。一方で新規のBIベンダー各社は、差別化を図ったニッチな製品や、革新的な技術の開発を余儀なくされるだろう」と指摘した。

 BIツールの技術革新が進み、クエリ、リポート、OLAPといった機能がコモディティ化すれば、これらの機能で製品を差別化することは難しくなる。GartnerはBIベンダーへのアドバイスとして、「使い勝手の向上や、コラボレーション機能の強化など、企業におけるBIツールの用途を拡張するくふうをすべきだ」と語った。

 またGartnerは、BI専業ベンダーの今後の傾向として、「ダッシュボード、予測モデリング、エンタープライズ検索、インタラクティブな視覚化技術といった、新しいBI機能を強化するようになるだろう」と予測している。

 現在、BI市場はOracle、IBM、SAPの3社で市場の3分の2を占めている状態だ。Gartnerは「米国SAS Institute、米国MicroStrategy、米国Information BuildersといったBI専業ベンダーが自社の存在感をアピールするには、マーケティングに力を入れる必要がある」と指摘している。

(Heather Havenstein/Computerworld オンライン米国版)




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