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【Computerworld Conference 2008 Winter】
SOAの本質的効果を導き出すBEAのROIモデル
「BEA Costs & Benefitsフレームワーク」
SOAの“効果の見えにくさ”を解消するベスト・プラクティス
(2008年03月18日)
ITのROI(投資利益率)について考えたとき、IT化の成果は、工数削減のようにその金額的な効果がはっきりと表れるものと、見える化や顧客満足度向上のように金額に換算できないものに分けられる。SOA導入の効果はまさしく後者に当てはまるもので、そうした事実がSOA普及を阻害する障壁となっている。セッションでは、そのような障壁を打破し、SOAを推進する方法として、日本BEAシステムズ(以下、BEA)が提唱するベスト・プラクティスが紹介された。
SOAの本質的な効果を導き出す
BEAのフレームワーク
SOA推進を阻害する主要因である「効果が見えにくい」という点について、BEAでは、SOAがビジネス戦略とIT戦略にいかに寄与するかを測定する「BEA Costs & Benefitsフレームワーク」の活用を提唱している。
同社プロフェッショナル サービス本部でソリューションアーキテクトを務める早津俊秀氏は、SOA導入の費用対効果を測定するにあたっては、「SOAを始めるきっかけとして効果予測と、その後の継続的かつ本質的な効果を分けて考える必要がある」と強調する。
BEA Costs & Benefitsフレームワークのかなめは、ビジネス視点とIT視点の双方でSOAによる効果を定量化する「SOA Score Card」にある。同スコアカードを用いてそれぞれの視点について測定可能なKPI(重要業績評価指標)を設定するのだが、早津氏は、「ここではBPMも含めた広義のSOAとして検討するか否かのスコープを明確に定義する必要がある。BEAとしてはビジネス効果の視点から広義にとらえることを推奨している」と語る。
同フレームワークではほかにも、KPI評価をはじめ、測定項目/取得方法や運用プロセス/運用体制の検討、投資/コスト・モデル策定、SOAガバナンス定義などが行われる。これらによって得た評価をビジネス戦略とIT戦略にフィードバックしていくことで、効果を正しく把握しながらSOA導入を進めることができるのだという。
実績とノウハウに基づく
ベスト・プラクティスを提案
| 「SOAの効果を引き出すためには、その本質的効果を測定し、そのためのSOAガバナンスを確立する必要がある」と語る日本BEAシステムズのプロフェッショナル サービス本部ソリューションアーキテクト、早津俊秀氏 |
SOAを始めるきっかけとしては、システム面では「コストの削減」、ビジネス面では「リードタイム短縮によるビジネス貢献」の2つがよく取り上げられるが、注意点もある。まず、コスト削減については、実際に効果が表れるまで時間がかかるということだ。それまでは一時的に投資が増える場合があるため、「最初にロードマップを定義しておくことが必要だ」と早津氏はアドバイスする。
一方、ビジネス面においては、SOAとBPMをセットにし、ビジネス部門も巻き込みながら、組織横断的に取り組む必要があり、「ビジネス部門の協力体制が必須となる」と早津氏は強調した。
もっとも、日本国内では、社内のキー・パーソンによる「これは必ずやるべき」という強い主張がSOAに取り組むきっかけとなるケースも多いという。いずれにせよ重要なのは、SOAの取り組み初期から本格的な推進に向けた次のステップ──すなわち、組織全体への訴求へと発展させるべく、組織横断的な取り組みを展開することである。その際、BEAが提唱するフレームワークと、実績とノウハウに裏づけられたベスト・プラクティスの効果が実感できるはずだ。
| BEA Costs & Benefitsフレームワーク |
Technology Review

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