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[米国]
Microsoft、プライバシー保護技術「U-Prove」を買収

オンライン上での個人情報開示を必要最小限にとどめ、不正使用を防ぐ

(2008年03月07日)

 米国Microsoftは3月6日、プライバシー保護技術「U-Prove」を買収したと発表した。

 U-Proveは、カナダのセキュリティ・ソフトウェア・ベンダーCredenticaのステファン・ブランズ(Stefan Brands)氏が開発した技術で、インターネット・ユーザーが電子商取引などを行う際、個人情報の開示を必要最小限にとどめ、プライバシー侵害の危険を抑える。また、ユーザーに関する情報の収集を阻止するための暗号化技術も備える。

 Microsoftは、U-Proveの買収価格を明らかにしていないが、買収に伴い、Credenticaの開発者であるBrands氏、グレッグ・トンプソン(Greg Thompson)氏、クリスチャン・パキン(Christian Paquin)氏の3人は、MicrosoftのIdentity and Access部門に移った。

 Microsoftは、Windows Communication Foundation(WCF)とWindows CardSpaceにU-Proveを統合する計画だ。WCFは、.Net Frameworkベースのコミュニケーション基盤技術で、接続システムの構築と運用をサポートする。Windows CardSpaceも、.Netベースのアイデンティティ管理技術で、フィッシングなどによる個人情報漏洩を受けにくいソフトウェアやWebサイトの開発を支援する。現在CardSpaceは、ショッピングやバンキング、支払いなどの機能を提供するサイトなどで使用されている。

 Brands氏は、ブログへの書き込みの中で、1990年代にU-Prove技術を開発して以来、多くの買収提案やベンチャー・キャピタルによる出資の申し出があったが、この技術の裏づけとなるビジネス・モデルがあまり強力なものではないと考え、断ってきたと述べている。しかし、ここにきてプライバシー保護技術に対する需要が高まってきたうえ、クライアント側、サーバ側両方のアプリケーションに大きな影響力を持つMicrosoftは、U-Proveを普及させるうえで理想的な存在であると考え、買収提案を受け入れたとしている。

 一方、Microsoftのアイデンティティ/アクセス技術担当チーフ・アーキテクト、キム・キャメロン(Kim Cameron)氏は、ブログへの書き込みで、医療用アプリケーション、軍事システム、個人情報関係のアウトソーシングといった分野で、U-Proveは特に興味深い技術になるとの見方を示している。「U-Proveは、セキュリティ分野におけるRSA暗号と同様の役割をプライバシー分野で担う可能性がある」(Cameron氏)

(Nancy Gohring/IDG News Service シアトル支局)




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