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【解説】
[徹底検証]マイクロソフトのユニファイド・コミュニケーション戦略

サーバ・ソフト、クライアント・アプリ、Webカメラで構成されるUCプラットフォーム&エコシステムとは

(2008年05月14日)

 では、マイクロソフトが提供するUC製品の導入で、実際にどのようなメリットが得られるのか。同社はメリットを「6つのシナリオ」として例示している(図3)。


図3:マイクロソフトが提唱する、UC導入の「6つのシナリオ」


(1)UCの“肝”となるプレゼンス

 UCの最も基本的な機能となるのが、ユーザーの在席状況を表示する「プレゼンス」である。互いの状態を確認できる環境を提供することで、「連絡したい相手がどこにいるかわからないのでコンタクトできない」という状況を回避できる。ただし、自分の状態を特定の人には公開したくないというユーザーのために、相手ごとに公開レベルを設定する「アクセス・レベル」機能も用意されている。

 
(2)Officeアプリケーションとの機能統合

 マイクロソフトのUCの最大の売りとなるのが、Microsoft Officeアプリケーションとの機能統合だろう。ユーザーにとってはOfficeアプリケーションの1機能としてUCツールを利用する感覚なので、新たに操作方法を学ぶ必要は(ほとんど)ない。「Outlook 2007」の電子メールや、「SharePoint Server 2007」のワークスペースに相手のプレゼンスが表示されており、それをクリックするだけでIP電話やIMなどのUCツールが起動する。あとは、最適な通信手段で相手とやり取りすればよい。IMのウィンドウには、「Excel」や「PowerPoint」などのデータを添付できるので、IMで会話しながら資料をやり取りするといったことも可能だ。


(3)低コストなビデオ会議システム

 RoundTable(詳細は後述)とOCS 2007(もしくはOffice Live Meeting 2007)を組み合わせれば、低コストでビデオ会議が実現できる。1対1はもちろん、1対nのビデオ会議も可能だ。


(4)VoIP電話との統合

 IPネットワーク上で音声通話を行うIP電話機能は、Outlook 2007などのOfficeアプリケーションとも連携している。こちらもプレゼンス・アイコンをクリックするだけで、音声通話が可能だ。


(5)モバイル・デバイスとの連携

 マイクロソフトのモバイル向けOSであるWindows Mobileを搭載したモバイル・デバイス(スマートフォン、PDAなど)と連携ができることもメリットの1つである。IP電話、IMなどの機能も、モバイル・デバイスから利用することができる。もちろん、ノートPCからのアクセスでは、オフィス内のデスクトップPCとほぼ同等のUC環境を享受できる。


(6)企業の要求をクリアしたセキュリティ/管理機能

 業務でUCを利用するからには、堅牢なセキュリティが不可欠だ。セキュリティ機能の核となるのは、Windows 2000 Serverから採用されている「Active Directory」によるユーザー認証と、情報を暗号化して送信するTLS(Transport Layer Security)である。

 一般的にセキュリティが脆弱だと言われるIMも、企業内に設置したサーバ間で暗号化メッセージをやり取りする仕組みなので、安全度は高い。さらに内容をログとして残せるため、監査にも対応できる。管理にはWindows Serverの標準的な管理ツールである「Operations Manager」が利用できるので、ほかのWindows製品との統合的な管理も可能だ。


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