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[米国]
「Twitterを駆使して真に開かれた政治を」――米国下院議員の“Web 2.0的公務”

米国下院自体、そしてNASAもTwitterでリアルタイム情報公開

(2008年06月16日)

 現職の米国下院議員が、議場を「議会の中で最も暗く深い穴」と表現するなど、そうあることではない。だが、その言葉は、“つぶやきコミュニケーション”で人気に火がついたミニブログ「Twitter」に、共和党テキサス州選出のジョン・カルバーソン(John Culberson)下院議員が、氏へのある質問に対する答えとして6月7日に書き込んだ内容にほかならない。

6月7日、John Culberson下院議員が自身のTwitterアカウントに、実に示唆的な内容の“つぶやき”を書き込んだ

 Culberson氏は5月26日以来、自身のTwitterアカウントを使い、下院で行われる投票についての情報をリアルタイムで投稿するとともに、選挙民たちからの質問に答えることで、米国のブロゴスフィア(ブログ界)でちょっとした有名人になっている。最新のカウントによると、280人以上が同氏の“つぶやき”の更新をフォローしているようだ。

 6月12日付けの“つぶやき”としてCulberson氏は、「人々が失業保険に入るための費用を、連邦政府が納税者に支払わせることを可能にしようとする民主党法案に、私は反対票を投じた」と書いた。同日の別の更新ではさらに、「議場では、今週最後の投票が行われた。世界各地の米軍に対する予算を認める投票結果は得られなかった。米国防総省の資金は底を尽きかけている」と書いている。

 「議会の中で最も暗く深い穴」という前述の記述は、Culberson議員と、Sunlight Foundationの渉外担当責任者であるガブリエラ・シュナイダー(Gabriela Schneider)氏とのやりとりの中で出てきたものだ。Sunlight Foundationは、2006年に創設された非営利団体で、インターネットを通じて議会の透明性を高める運動に取り組んでいる。

 2人のTwitter上でのやりとりにおいて、Culberson氏はこのように述べている。「農業法(Farm Bill)やイラク戦争の予算に関連する法など、主立った法案の多くは、ほんの一握りの人々によって完全な密室の中で起草され、委員会での公聴会も行わずに投票前夜に提出される。議会による修正も認められないか、認められても範囲が限られている」

 Culberson議員は続けてSunlight Foundationに対し、すべての法案をモニターして、提出されてから実際に議場で議論されるまでの時間をチェックすること、またその法案にどれだけの支出が絡んでいるかをチェックするよう提案した。「議会――そこはまさしく、毎日、民主主義が殺されている場所だ」とCulberson氏。

 Sunlight Foundationの共同創設者で理事のエレン・ミラー(Ellen Miller)氏は11日、同団体の公式ブログにおいて、Culberson氏は、Twitterを実に効果的に利用していると評価している。「Culberson氏はTwitterを、ブログへの書き込みを強化するための単なる手段として利用する(あるいは、Twitter投稿専属のスタッフを抱える)のではなく、読者と会話をし、日々の議員活動をすばらしい方法で垣間見せてくれている」(Miller氏)

 このエントリーでMiller氏は、議員みずからが立法者としての自身の公務についてTwitterに新しい情報を、しかも多くの場合、議場から書き込んで提供することは非常に新鮮で面白いことだと述べている。「Culberson氏が、現在審議中の法案についてリアルタイムで詳細に語ってくれて、その法案にどんな票を投じるつもりか、そうする理由は何かがわかる点がすばらしい」(Miller氏)

 Culberson氏の他にも、ティム・ライアン(Tim Ryan)下院議員(民主党、オハイオ州選出)がTwitterを利用している(Ryan氏のTwitterアカウント)。また、下院自体も議会活動に関する情報をTwitterで随時更新している(米国下院のTwitterアカウント)。

 今、Twitterの利用はあらゆるところで増加しており、議会における利用もその一例にすぎない。例えば、米国航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所は、Twitterで火星探査機「Phoenix Mars Lander」計画についての最新情報を提供している。そして、一般的な企業の中にも、顧客からのコメントや苦情をチェックする手段としてTwitterを使うところが増え始めている。

(Heather Havenstein/Computerworld米国版)




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