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【解説】
「次世代ソーシャル・ネットワーキングはこうあるべき」――米国の研究者が議論
ぎこちない人間関係、子供を狙う悪質ユーザーなど、現行SNSの課題と解決策が語られる
(2008年07月29日)
「次世代のソーシャル・ネットワーキング・テクノロジーでは、リアル社会により近づいた、小規模なオンライン・コミュニティを作れるようなツールが増えてくる」。7月28日、米国Rochester工科大学(Rochester Institute of Technology)の研究員らが、米国Microsoft主催コンファレンスの場でこのような見解を披露し、議論を行った。
Nancy Gohring
IDG News Serviceシアトル支局
現在のSNSに欠けている視点とは
Rochester工科大学で、ソーシャル・コンピューティング研究所の所長を務めるリズ・ローリー(Liz Lawley)氏をはじめとする大学の研究員らは、学会や政府職員、米国Microsoftの研究開発部門が主催するコンピュータ・サイエンス研究分野の年次コンファレンス「Microsoft Research Faculty Summit 2008」において講演した。
Lawley氏は、「現在のソーシャル・ツールには背景や境界、だれと何を共有したいかという視点がまったく抜け落ちている」と指摘した。同氏によると、今ある多くのソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)では、ユーザーは基本的に巨大コミュニティの一員にならざるをえず、他のユーザーとの関係についても友人かどうかという二者択一を迫られ、その関係を細かく定義できないというのだ。
「大半のユーザーは、知り合いだけのささやかな社会を作りたいのに、無理やり大都市に押し込められているのが現状だ。このことがSNSでの人間関係に大きな緊張をもたらしている」(Lawley氏)
Lawley氏らは、同コンファレンスのステージから、オンラインでも、(リアル社会のように)さまざまなタイプの友人を定義できることが理想だと主張した。「例えば、私には自家用航空機のパイロット仲間がいるが、彼らは。私のもう1つの趣味であるアマチュア無線にはまったく興味を持っていない。こういう場合、ある分野では友人だが別の分野ではかならずしも友人でないことを明確にできる機能があっていいと思う」
こう話すのは、かつて大学の研究員を務め、政府機関のコンサルタントでもある米国R&H Security Consultingの社長兼CEO、ハワード・シュミット(Howard Schmidt)氏だ。同氏はコンファレンスの参加者に向かって、「今後、ソーシャル・ネットワーキングを拡張していくうえで、この部分をもっと細かく調整していくべきだ」と訴えた。
大学の研究員たちは、こうした微調整を可能にする技術開発に貢献できるが、まずは既存のソーシャル・ツールを使いこなせるようにする必要もある、とLawley氏。「同僚の多くは面白いアイデアを出せると思うが、彼らがこれらツールをどう使っているかを見ると、ブックマークを他のユーザーとオンラインで共有できることも知らなければ、ブログ上のコメントにモデレート機能を使えることさえ知らなかったりする」と、同氏は残念そうに語った。
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