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[米国]
拡大を続ける小売市場に、ITベンダー各社が対応製品を続々投入

【NRF Annual Convention&Expoリポート】

(2007年01月16日)

 米国ニューヨークで開催されている小売業界向け年次イベント「NRF Annual Convention and Expo」(1月14日〜17日)では、マイクロソフトやIBMをはじめとするソフトウェア・ベンダーが小売業界をターゲットとした新たなソフトウェア/サービスを続々と発表している。なかでも注目されるのは、システム統合、データ・マネジメント、セキュリティ分野の製品だ。

 96回目を迎える全米小売業協会主催のNRF Expoは、出展社数530社、セッション数70を超える、世界最大規模の小売業界イベントだ。

 今回のイベントでまず注目できるのは、SAPやオラクルといったプラットフォームを提供する大手ベンダーが、小売業分野に積極的にアプローチしていることだ。

 現在、小売業者はオンライン事業を拡大し、運用コストの削減に注力している。こうした小売業者をターゲットに、SAPやオラクルはバックエンド・システムとの統合や、データ管理の効率化、情報セキュリティの向上などを“ウリ”に、1社でも多くの顧客を獲得すべく全力を傾注しているようだ。

 以下、主なベンダーが紹介した新製品とサービスを紹介しよう。   

マイクロソフト、3社共同で新支払いシステムを発表

 マイクロソフト、ファースト・データ、ヒューレット・パッカード(HP)の3社は、単独店舗の事業者を対象に、多機能型POSを採用した支払い処理システム「First Data POS Value Exchange」を共同で提供していくことを明らかにした。

 PCベースの同システムは、HPの小売業向けPC「rp5000」、在庫管理と売上追跡が可能なマイクロソフトの「Point of Sale 2.0」、ファースト・データのクレジットカード処理サービスを組み合わせたものだ。

 ファースト・データの広報担当者によれば、同システムは今年1月中に、米国内でリース/販売が開始されるという。価格は未定。

ローソン・ソフト、服飾産業向けERPスイートを発表

 米国ローソン・ソフトウェアはERP(Enterprise Resource Planning)スイート「QuickStep Fashion」の最新版を発表した。同スイートは服飾産業を対象としており、ライフサイクルの短い多種多様な製品の管理に特化している。

 同社の広報担当者によると、同スイートにはファッション産業に従事する企業が行わなければならない基幹業務の70〜90%が事前に設定されており、ユーザーは煩雑な業務から開放されるとともに、管理の効率化が図れるという。価格は未発表。

IBMはセキュリティ強化で勝負

 IBMは同社の「4690 POS」システム用OSのセキュリティ強化と、飲食業などをターゲットとしたPOSターミナル「SurePOS 500 POS」の機能強化を発表した。

 また、同社は小売企業のサーキット・シティ・ストアとシアーズ・ホールディングスの協力を受け、3次元仮想オンライン・コミュニティ「Second Life」の“仮想島”に店舗を出店し、マーケティングと電子コマースの実験を共同で行うことも明らかにした。

ほとんどの製品をアップグレードしたデータバンテージ

 データバンテージは、同社の小売業向け製品の大半をアップグレードした。なかでも「Xstore Java POS」のバージョン3には、商品の陳列場所ごとに在庫を管理できる機能が搭載された。また、大量の商品を販売する大型店向けの「Tradewind Retail POS」の最新版では、パスワード認証の代わりに従業員の指紋認証を採用したり、「返品規則違反者」を特定し、返品詐欺を防止したりする機能が追加されたという。

 さらに、今年1月1日にコマーシャルウェアを併合した同社は、POS、販売促進、小売りCRM、紛失防止ソフトウェアを含む「Datavantage/CommercialWare Integrated Suite」も発表した。 

小売業界にもVoIPを浸透させたいアバイア

 小売業向けサービス/コンサルタントの専門企業であるインダイム・ソリューションズと提携したことを明らかにしたアバイアは、店舗間で使用されているVoIPを管理するツール「Integrated Management for IP Office」を発表した。

 アバイアとインダイムの提携により、今後はインダイムの顧客企業はアバイアのVoIPを利用し、インダイムからアシスタント/サポートを受けることが可能になるという。

(ジェームズ・ニコライ/IDG News Service パリ支局)




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