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[米国]
Windows Vista(Longhorn)のベータ第1版がリリース/IE7のベータ版も
(2005年07月28日)
米国マイクロソフトの次世代Windowsの開発作業は、7月27日にそのクライアント版OS「Windows Vista」のベータ第1版のリリースが正式発表されたことで、大きな節目を越えた。
ベータ第1版は、主に企業や第三者の開発者を対象に公開されるものである。まず、1万人のテクニカル・ベータ・プログラム参加者(主に企業の情報技術部門と開発者コミュニティの開発者からなる)は、この次世代WindowsクライアントOSベータ版「Windows Vista Beta 1」を即時にダウンロード可能になり、さらに、約50万人とされるMicrosoft Developer Network(MSDN)のメンバーとMicrosoft TechNet(IT専門家向けのサポート・グループ)のメンバーも、近日中に同コードを入手できるようになるが、正式な1万人のテスターに対して提供されているようなサポートは提供されない。
次世代WindowsサーバOSは、従来どおりの「Longhorn」という開発コード名で呼ばれている。そのベータ第1版も、限られた数のテクニカル・ベータ・プログラム参加者への提供が開始された。LonghornバージョンのWindows Serverのリリース時期は2007年の予定であり、2006年後半に予定されているWindows Vistaよりも後の投入になる。
Windows Vista Beta 1は一般向けには提供されないが、マイクロソフト幹部はその理由の一つとして、2006年中に出荷予定の完成版が備えるはずのユーザー指向の機能・特徴の多くがまだ組み込まれてないことを挙げている。この点を、Windowsクライアント部門のグループ・プロダクト・マネジャー、グレッグ・サリバン氏は「カンバスは未完成であり、まだ、絵の半分未満しか描いていない」と表現した。同氏によると、ベータ第1版には、Windows Media Playerの新版や、タブレットとMedia Center PCに対するサポートも搭載されていない。
Windows Vistaのベータ第1版の焦点は、同製品に搭載されると過去1年にマイクロソフトが約束してきた、多様なセキュリティ機能とプライバシー機能である。また、ベータ第1版では、信頼性を向上させることと、大規模な企業のIT部門向けに、同製品を配備・構成するための、より柔軟性の高い方法を提供することにも、焦点を合わせている。
また、同社の「Internet Explorer 7 (IE7)」WebブラウザのWindows XP版(とWindows Vistaにバンドルされるバージョン)のベータ第1版のリリースも、同日に正式発表された。
IE7の特徴には、より高いセキュリティを得られる新しい保護モード、複数のサイトを並列して閲覧できるタブ・ブラウズ機能、より容易にRSSフィードの表示や購読が行なえる機能、インライン・ツールバー検索へのアクセスの容易化、用紙サイズに合わせて縮小できる印刷できる機能などが含まれている。
マイクロソフトの製品管理担当ディレクター、ニール・チャーニー氏は、Windows Vista Beta 1について、「このリリースでは、セキュリティ、信頼性、配備の容易化といった基本事項に焦点を合わせている。[Aeroグラフィカル]インタフェースなど、エンドユーザーに焦点をあわせた要素のほとんどは、来年のベータ第2版で披露される。最終製品を2006年の後半に提供するというスケジュールは変わっていない」と語った。
セキュリティ上の重要な新機能には、「User Account Protection」がある。この新しいユーザー・アカウント保護機能では、ユーザーにシステムのすべての機能の利用を許可するがレジストリ設定の変更と無許可アプリケーションのダウンロードは許可しない、限定ユーザー・アカウント設定が可能になっている。ベータ第1版のデフォルト設定では、この機能はオフになっている(スタートメニューからオンに変更できる)が、ベータ第2版ではオンになる予定だ。
ウィルスやその他のマルウェア対策として、マイクロソフトの最新セキュリティ更新プログラムが適用されていないシステムを隔離モードに置いてが全ネットワークにアクセスできないようにする「Network Access Protection」、起動時からデスクトップ・マシンが通常アクセスするサービスすべてを監視する「Windows Services Hardening」が含まれている。また、マイクロソフトは同社のスパイウェア対策ソフトウェア・パッケージも、ベータ第1版にバンドルしている。
ノートPCの盗難や紛失時にそなえて、「Secure Start Up」という機能も搭載されている。これは、ハードウェア技術とソフトウェア技術を組み合わせたもので、システムを完全にロックできる機能であり、ノートPCがなくなったことを知らされた管理者が遠隔起動できるという。
また、フィッシング対策として、マイクロソフトはWindows Vistaのユーザーが既知の危険なWebサイトのリストが含まれたグローバル・データベースを参照できるようにしている。
さらにマイクロソフトは、ニーズが一致しない何千ものユーザーへのWindows Vistaの配備を容易にするために、管理者が同OSの単一のイメージを使用して、そのイメージの多様なバリエーションを提供できるようにする、新しい機能を追加している。
(InfoWorld (US)/IDG News Service/PC World (UK) )



