【 ここから本文 】
[特集]Webブラウザ
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[米国]
オープンソースの携帯機器向けフル・ブラウザ「Minimo」の新版が公開
(2006年02月20日)
オープンソースの携帯機器向けWebフル・ブラウザ「Minimo」を開発しているMozilla FoundationのMinimoプロジェクトは、同ブラウザの新バージョンを2月17日に公開した。業界アナリストの評価は、携帯電話によるインターネット・コンテンツへのアクセスを促進するという点でおおむね一致している。
新バージョンの「Minimo 013」は、PDAやスマートフォンなどのWindows Mobile OS搭載機で動作する。新しいユーザー・インタフェースが採用され、複数のWebページをタブ付きで重ねて表示できる。
また、Googleなどの一般的なWebサイトやアプリケーションに直接リンクしたアイコンが画面左端のバーに表示され、モバイル・アクセスに最適化されたページを持つニュースWebサイトのリストも用意されている。
同ブラウザはMinimoプロジェクトのWebサイトからダウンロードできる。
米国ガートナーのアナリスト、ニック・ジョーンズ氏と米国IDCのアナリスト、ジェフ・ブレーバー氏は、Minimoをはじめ、オペラ・ソフトウェアのOpera Miniなどのモバイル版フル・ブラウザの開発が活発化しているのは、携帯端末ユーサーが携帯端末向けに作成された限られたサイトだけでなく、インターネットのほぼすべてのWebコンテンツにアクセスできるようになるという点で重要だと評価している。
IDCのブレーバー氏は、高速なモバイル・データ網の整備により、移動体通信事業者も携帯端末ベンダーも、ユーザーに多様なコンテンツを提供できるように注意を払い始めており、その意味で、フル・ブラウザが重要な役割を担うことになると指摘する。
一方、ガートナーのジョーンズ氏は、MinimoはWindows Mobile上で動作するが、同OSを搭載したデバイスのユーザーはまだ限られているため、最新リリースに関心を寄せるのは比較的少数のユーザーにとどまるのではないかとし、より広く使われているSymbian OS搭載機上で稼働できるバージョンや、多様な携帯電話上で利用できるJavaアプリケーションとして提供したほうが、市場に受け入れられ易いのではないかと見ている。
「(対応プラットフォームが限られるのが)オープンソースの弱点でもある。他のOSへの移植に資金を投入するためのビジネス・モデルがほとんど存在していない」(ジョーンズ氏)
ブレーバー氏も、Opera MiniやMinimoなどの汎用ブラウザが成功を収めるためには、大量に出回っている携帯電話上で機能することと、そうした電話に組み込まれることが必要だと指摘する。「多機能携帯電話を購入するユーザーが、わざわざOpera Miniの最新バージョンを探してダウンロードする可能性は低い」
ちなみに、Opera Miniは、Java対応携帯電話上にダウンロードすることができ、オペラがホスティングしているサービスを通じて任意のWebページにアクセスすることができる。
携帯電話最大手のノキアは、一部の携帯電話にOperaを搭載して出荷しているが、昨年、同社のソフトウェア・プラットフォーム「Series 60」(その後「S60」と改称)を採用するスマートフォン向けに独自のオープンソース・ブラウザを開発していると発表した。同社はその際、自社のS60スマートフォンには独自ブラウザを搭載するが、S60ライセンシーはアドオンとしてOperaを選択きるようにすると説明していた。
ノキアは2004年にMinimoプロジェクトに出資したが、その後、関連する発表は行っていない。
(IDG News Service ダブリン支局)
- Minimoプロジェクト
- http://www.mozilla.org/projects/minimo/
- Minimoのブログ
- http://weblogs.mozillazine.org/dougt/

