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「今後、すべての製品をホステッド・サービスで提供する」――アドビ幹部が明言
チーフ・アーキテクトのリンチ氏、AIR/Flashの優位性をアピール
(2007年10月31日)
| アドビのプラットフォーム事業部担当シニアバイスプレジデント兼チーフ・ソフトウェア・アーキテクト、ケビン・リンチ氏。「Adobe MAX Japan 2007」では基調講演も務める |
アドビ システムズは10月31日、11月1日から開催される同社の開発者向けコンファレンス「Adobe MAX Japan 2007」で発表する新技術に関する記者説明会を開催した。
今回紹介されたのは、リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)実行環境の「AIR(Adobe Integrated Runtime)」(ベータ版)、次世代Flash Playerの「Astro」(開発コード名)、RIAのユーザー・インタフェース開発ツールの「Thermo」、ホスティング型Web会議ソフトの「CoCoMo」(開発コード名)などである。ちなみにこれらの技術/サービスは、今年10月にシカゴで開催された「Adobe MAX North America 2007」で披露されたものだ。
説明を行った同社のプラットフォーム事業部担当シニア・バイスプレジデント兼チーフ・ソフトウェア・アーキテクト、ケビン・リンチ氏は、「今後はWebアプリケーションが主流となる。今年6月に公開されたAIRは、ベータ版にもかかわらず46万ダウンロード、AIRのSDK(Software Development Kit)は5万ダウンロードを達成しており、すでに数百のAIRアプリケーションが開発されている」と語り、AIRがWebアプリケーションの実行環境として、早くも多くのユーザーに受け入れられていることを強調した。
RIA市場においては、アドビにとって強敵が存在する。米国マイクロソフトは今年9月、Flashの対抗ツールとして「Silverlight 1.0」をリリースした。マイクロソフトはSilverlightの優位性として、低コストで高画質の映像を配信できること、同社製の開発ツールと連携可能であること、そして「Windows Live」のSaaS(Softwear as a Service)コンポーネントとして「Silverlight Streaming」を提供できることを挙げている。
これに対しリンチ氏は、Flashの優位性は「ユーザー・コミュニティの成熟」と「頻繁なアップデート」だと語る。
「Flashには12年の歴史がある。またアップデートの回数も多く、常に最新技術を利用できるのも大きな特徴だ。そして多くのユーザーが最新技術を積極的に利用している。例えばFlash Player 9はリリースから1年で90%のユーザーに浸透している」(リンチ氏)
さらにリンチ氏は今後、同社のすべてのアプリケーションをホステッド・サービスで提供していく考えを明らかにした。
すでに同社はリアルタイム・メディア配信サービスの「Scene7」、ファイル共有サービスの「SHARE」(ベータ版)、音声/メッセージング/ユーザー・プレゼンス(在席)情報を統合するサービスの「Pacifica」(ベータ版)などを、ホステッド・サービスとして提供している。
リンチ氏は「パッケージやダウンロードでのアプリケーションの販売モデルを中止する予定はない」と念を押したうえで、「アプリケーションの提供形態は進化している。多くの次世代アプリケーションはホステッド・サービスでも提供していく予定だ。将来的にはすべての製品をホステッド・サービスで提供していく」と明言した。
なお、ホステッド・サービスを提供する際の収益モデルとしてアドビは、「サブスクリプション・モデルや広告収益モデルなどを考えている」(リンチ氏)という。
(鈴木恭子/Computerworld)
- アドビ システムズ
- http://www.adobe.com/jp/
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