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【解説】
失敗しないSaaS運用の極意――カギを握るのは「SLA」
新時代アプリケーションの運用管理を学ぶ
(2008年07月17日)
稼働性100%を保証するSaaSプロバイダーも登場
このような状況のなか、積極的にSLAの内容を充実させるよう取り組んでいるSaaSプロバイダーもある。
小規模企業向けに電子メール・ホスティング・サービスを提供している米国Mailtrustでは、100%のアップタイム保証を行っている(画面3)。同社で社長を務めるパット・マシューズ(Pat Matthews)氏は、「ダウンタイムは決して容認されるものでないことを、皆に知ってほしい」と話す。
| 画面3:米国Mailtrustは100%のアップタイム保証を行っている数少ないSaaSプロバイダーだ |
マネージド・ホスティング・ベンダーの米国Rackspaceを親会社に持つMailtrustは、顧客を囲い込む長期契約ではなく、月間ベースで契約を更新する形態を採用している。このため、同社のサービスに満足できない顧客は、1カ月以内に契約を打ち切ることができる。もちろん、ペナルティ(契約解除金)を支払う必要はない。
さらにMailtrustは、本来はユーザー企業が行うべきトラブル・シューティングやアプリケーション診断についても支援している。「トラブル・シューティングやアプリケーション診断は、サービスの1つだと考えている。問題が顧客やサード・ベンダーに起因していたとしても、彼らのせいにしないよう問題解決に尽力している。結果として顧客が喜んでくれれば、それでよい」(Matthews氏)。ちなみにオンライン・サービス・レベルを調査する米国RealMetrics.comによると、Mailtrustのアップタイムは99.997%に達しているという。
一方、米国OpSourceが提供している「OpSource On‐Demand」サービスでは、サーバのアップタイムとともに、顧客に提供するアプリケーションの可用性/稼働性を100%保証している。
同社は、ソフトウェア・ベンダーが自社のソフトをSaaS化するのを支援するサービスを提供しているベンダーである。同社でCMO(最高マーケティング責任者)を務めるリチャード・ディム(Richard Dym)氏は、「顧客の時間をむだにしないことが、サービス提供の最重要事項であると判断し、アプリケーションの可用性/稼働性の100%保証に踏み切った」と語る。ちなみにOpSourceの顧客には、米国BMC Softwareや米国Business Objectsが名を連ねている。
Dym氏は、SaaS市場全体がSLA策定の方向に向かっていると指摘する。
「SLAの概念が、SaaSビジネスにもようやく浸透し始めた」(Dym氏)
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