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[米国]
マイクロソフト、検索シェア拡大に向けキャッシュバック・プログラムを開始
「Live Search+商品購入」のユーザーに現金を還元
(2008年05月22日)
米国Microsoftは5月21日、検索サイト「Live Search Engine」とショッピング機能を組み合わせたキャッシュバック・プログラム「Live Search cashback」を開始した。同プログラムを利用して商品を購入した一般消費者に現金(リベート)を還元する。Microsoftのねらいは、GoogleやYahoo!のユーザーをLive Searchサイトに誘導することにある。
| Live Search cashbackサイト |
$マークのある金色の大きなコインを目印とするLive Search cashbackサイトには、検索結果ページに該当する商品の一覧が写真付きで並ぶ。個別商品をクリックすると、ショップ(広告主)ごとに商品価格とキャッシュバック率・キャッシュバック金額などが表示され、消費者はそこから各ショップに移動するという仕組みだ。
キャッシュバック率は商品価格の2〜15%前後で、ショップごとに異なる。例えば、SanDisk製のフラッシュ・メモリSDカード4GBの場合、あるストアでの価格は52ドル99セントで、キャッシュバック金額は2ドル12セントという設定になっている。
Live Search cashbackのアイデアのベースになっているのは、Microsoftが昨年買収した(金額は非公開)オンライン・ショッピング・サイト「Jellyfish.com」である(関連記事)。
現在のところ、キャッシュバックを受け取れるのは米国市民に限られている。ユーザーはまずLive Search cashbackにアカウントを開設し、ショッピングに応じたキャッシュバック金額が5ドルを超えれば、Microsoftが小切手を郵送するか、PayPal口座もしくは銀行口座に入金されるシステムだ。ただし、商品の返品に備えて、キャッシュバックは商品購入手続きが完了してから60日後に支払われる。
Live Search cashbackプログラムが採用している、商品が売れた場合にのみ支払いが発生するPPA(ペイ・パー・アクション)方式は、広告主にとっても利点がある。また、PPC(ペイ・パー・クリック)広告などで生じるクリック詐欺の被害を避けることもできる。
米国経済が低迷する現在、低予算の広告主にとっては、PPC形式が中心のGoogle Adsよりも、MicrosoftによるPPA形式のcashbackプログラムのほうが魅力的だと、米国Ovumのロンドン支社に勤務するシニア・アナリスト、マイク・デイビス(Mike Davis)氏は考えている。
また同氏は、Microsoftがキャッシュバックによってオンライン販売市場でシェアを獲得し、米国eBayやAmazon.comなどのショッピング・サイトに影響を与えることもありうると語った。
もっとも、こうしたキャッシュバックの仕組みを整えたとしても、多くのユーザーを検索サイトに誘導するのは難しいと見る向きも多い。米国Nielsen Onlineのインターネット・アナリストであるアレックス・バーマスター(Alex Burmaster)氏は、ユーザーは使い慣れたサイトにこだわるものだと指摘する。
多くのユーザーが利用しているのは、検索市場のシェアを制するGoogleだ。Burmaster氏は、少なくとも今後2年間はGoogleが検索市場で他を圧倒することは間違いないと言う。しかしその一方で、「Microsoftがこのプログラムを開始したのは称賛に値する」と述べ、Microsoftにとって正しい方向への第一歩になるとの考えを示した。
調査・分析会社comScoreがまとめた2007年12月の統計では、米国の検索市場シェアはGoogleが1位で58.4%を占めている。2位のYahoo!は22.9%、3位のMicrosoftに至っては1ケタ台の9.8%にすぎない。
またcomScoreが先週発表したデータによると、今年4月の月間サイト訪問者数ランキングで、Googleが初めてYahoo!を抜きトップに立った。1位のGoogleはユニーク・ビジター数1億4,100万人を記録、Yahoo!は1億4,060万人、Microsoftは1億2,120万人で3位に入っている。
Microsoftが同社検索サイトの人気アップを熱望していることは、論議を呼んでいるYahoo!の買収計画を見ても明らかだ。一部報道によると、Microsoftは現在、検索エンジン関連の資産を部分的に買収することをYahoo!に提案しているという(関連記事)。
(Jeremy Kirk/IDG News Serviceロンドン支局)
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