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【解説】
「できる部下」の管理術、「できない上司」の対処法
ストレスをためないオフィス・コミュニケーションの心得
(2008年08月26日)
秘訣2
「ソクラテス方式」で納得させる
極端に頭のよい人間は、他人に管理されることを嫌う。しかしだからと言って(それが部下であれば)、彼らを管理しなくてよいわけではない。
技術者が集うWebコミュニティ「GeekLeaders.com」の創設者であるポール・グレン(Paul Glen)氏は、「頭のよい部下をうまく管理するには、上司が何を求めているかを気づかせるよう、質問と対話を繰り返す『ソクラテス方式』が効果的だ」と指摘する(画面1)。
| 画面1:「GeekLeaders.com」は、技術者の、技術者による、技術者のためのコミュニティ・サイトだ |
ただし、この方法には慎重論もあるようだ。フロリダ州タンパにある米国H. Lee Moffitt Cancer Center & Research InstituteでCIOを務めるエドワード・マルティネス(Edward Martinez)氏は、「ソクラテス方式は、上司に忍耐力がなければ務まらない」と指摘する。Martinez氏は同センターで博士号を持つ数名の部下を抱えている。同氏は経験上、ソクラテス方式を導入するには、以下の点に留意すべきだと話す。
「部下のアイデアを吟味し、適切なアドバイスを返し、アイデアの再考を求め、さらにそれを吟味し(以下繰り返し)……。これを実行できるかどうかは上司の度量と判断に委ねられる。大切なのはすぐに決定を下したい場合でも、部下を決定のプロセスに参加させることだ」
秘訣3
部下のアイデアを積極的に採用する
「部下だと思うから腹が立つ(こともある)。高度な知識を持ったアイデアマンだと思えば、利用しない手はない。要するに発想の転換だ」と語るのは、Viget Labsで開発担当ディレクターを務めるパトリック・レーガン(Patrick Reagan)氏である。同氏は「部下から提案されたアイデアは、積極的に試用/採用している」と語る。
例えば、同ラボでは2年半前まで自動テストを行ったことがなかった。しかし、社内のある開発者からの提案で自動テストを試用したところ、ラボ全体の作業効率が向上し、「自動テストはラボの文化として完全に浸透した」(Reagan氏)という。
前出のNixon氏は、優秀な部下のアイデアに対して会社が“オープン”になれば、結果として上司も新しい知識を習得でき、かつ会社の生産性も向上すると指摘する。「技術の専門知識で優秀な部下と争っても勝ち目はない。上司には部下を監督するという役割がある。『新しい専門知識は部下から学ぶ』ぐらいの考えを持っていたほうがよい」(Nixon氏)
実際、Nixon氏は天才肌の部下の言うことに耳を傾け、彼から多くを学んだおかげでデータベース設計が得意になったという。
Glen氏も「優秀な部下は自分の誇りだという気構えでいるべきだ」としたうえで、「ただし、部下に対して彼らが置かれている立場を理解させるのも、上司の務めである。その場合には部下が納得できるよう、理論的に説得しなければならない」と語る。
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