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【解説】
「Gmail障害」で浮き彫りになった、無料サービスを業務利用することのリスク
グーグル、2週間で3回発生したログイン障害を解決するも不安解消には至らず
(2008年08月19日)
海外在住の米国人を対象とする民主党公認団体「Democrats Abroad」のメキシコ支部長を務めるハワード・フェルドスタイン(Howard Feldstein)氏も今回、24時間以上Gmailから閉め出されたユーザーの1人だ。「党大会に向けて多忙をきわめている。私はメールのやり取りだけでなく連絡先の管理にもGmailを活用しており、1日以上にわたってまったく連絡を取れない状態だった」と同氏は憤慨する。
インドのバンガロールでITコンサルタントを務めるアビシェク・パロルカー(Abhishek Parolkar)氏も、24時間以上Gmailにログインできなかった。同氏の場合、顧客からの重要な請求メッセージが破損したという。
「無料とはいえ企業向け」
ユーザーが問題視するGoogle Appsの提供姿勢
アトランタ近郊のPR会社Glinting Communicationsで社長を務めるサディー・アップチャーチ(Sadie Upchurch)氏は、15時間使えない状態が続いたと申告した。「顧客の締め切り間際だったため、顧客からの電子メールを転送/再送するなど、対応策に追われた。無料サービスである以上、ある程度の我慢を強いられるのはしかたがない。日ごろからきちんとバックアップを取るべきだと再認識した」とアップチャーチ氏は振り返る。
とはいえ、企業や団体の場合、有料のPremierを契約する前に、まず無料のBasicを試しに使ってみるというケースが一般的であり、電子メール・コンポーネントが不安定だと有料エディションにアップグレードする気が失せるというものだ。Googleの場合、個人ユーザーからPremierアカウントを取得した組織に至るまで、あらゆるGmailユーザーに同じ基盤からサービスを提供しているため、Gmailに障害が発生すると全ユーザーに無差別に被害が及ぶ。
Google Appsは、無料エディションでさえ、企業における従業員のコラボレーションを目的に作られている。カレンダーやワープロ、表計算、プレゼンテーション、Webサイト作成ツールが用意されているのはそのためだ。
Googleは、わずか2週間で複数回にわたってGmailに長時間ログイン障害が発生したことを、Google Appsにとっての大きな汚点と考えているはずだ。同社には、高いパフォーマンスと可用性を求める大企業にもGoogle Appsを普及させたいという野心があるからだ。今のところ、同スイートのユーザーのほとんどが小規模企業であり、大企業では微々たるシェアにとどまっている。
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