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【解説】
なぜ優秀な社員ばかり辞めていくのか
5つの原因から探る職場環境の改善策
(2008年08月25日)
原因5 業務環境を一方的に変更する
全米でビジネスを展開するある小売企業は、IT業務と大部分のビジネス分析業務をアウトソーシングしたとき、取り残された(仕事がなくなった)優秀な社員がどのように反応するかを思い知らされた。つまり、彼らはさっさと辞めていったのである。
ワシントン大学(University of Washington)医学部のコンピュータ科学教授でIT企画責任者を務めるボブ・ラウズ(Bob Rouse)氏は、その経緯を以下のように説明する。
この小売企業は、アウトソーシングによってIT担当者を2,500人から1,000人に削減し、残った社員により多くの業務を与えたり、以前とは違う部署に配属したりした。すると残った優秀な社員は、非力なチーム・メンバーと働くことになったため、非常に負担が大きくなってしまったという。
その結果、同社は残った優秀なIT担当者の10%を、1年以内に失った。ラウズ氏は、「彼らは非常に市場価値の高い人々だ。アウトソーシングが行われなければ、転職することは考えなかっただろう」と指摘する。
改善策5 事前に状況を説明する
企業がビジネス方針を決定する際、しばしばビジネス目標と財務目標の達成しか眼中になくなり、「そこで働く社員がどのような影響を受けるか」について考えが及ばなくなってしまう。
人材開発を手がける米国Northeast Human Resources Associationでエグゼクティブ・ディレクターを務めるボブ・ユーバンク(Bob Eubank)氏は、「優秀な社員だけが辞めることを防止するには、経営幹部やマネジャーが早い段階でビジネス方針を明らかにし、それに伴う業務の変更を説明しなければならない」と語る。
同氏は、マネジャーは優秀な社員に特に注意を払い、ポストが変わる可能性がある場合は個別に知らせておくべきだと主張する。
「将来チャンスがあることがわかっていれば、人々は短期的には犠牲を払ってもかまわないと考えるものだ」(ユーバンク)
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