【 ここから本文 】

キャリアアップ

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


【解説】
グーグル製品の「ユーザー・コンテンツ使用権」問題――同社の見解と専門家の懸念

Google Chromeの利用規約を修正するも、他の製品では引き続き使用権を主張

(2008年09月09日)

米国Googleは9月4日、リリースしたばかりのWebブラウザ「Google Chrome」のサービス利用規約から、同ブラウザに表示されるコンテンツの使用権はGoogleに帰属するとの文言を一部削除したことを明かした。だが、同社の画像管理ソフトウェア「Picasa」やブログ・サービス「Blogger」など、いまだにその文言を残したままの製品/サービスもある。本稿では、この問題に対する、グーグル自身と専門家たちのそれぞれの見解を紹介する。

Grant Gross
IDG News Serviceワシントン支局

Picasa、Blogger、Google Docs、
Google Groupsの利用規約に残る文言

 当該の文言は、Googleが同社製品/サービスに一律で適用しているライセンス契約のサービス利用規約から転用したものだ。ライセンス契約の条項には、Google製品に投稿するコンテンツの著作権はユーザーが保持するとしたうえで、「ユーザーはコンテンツを送信、投稿、表示することにより、Googleに対し、当該コンテンツを複製、改作、改変、翻訳、公表、公開、配信できる恒久的かつ取り消し不能、国際的なロイヤリティ・フリーの非排他的ライセンスを与える」と記されている。

 同様の文言は、PicasaやBlogger、「Google Docs」、「Google Groups」のサービス利用規約にも盛り込まれている。ただし、「Gmail」にはなく、Google Chromeには文言がいったん記されたものの、今回の措置によって削除された。現在のGoogle Chromeのエンドユーザー・ライセンス契約(EULA:End User License Agreement)はこのWebページで確認できる。

 サイバー・セキュリティ関連ベンダーの米国ESETで技術教育担当ディレクターを務めるランディ・エイブラムス(Randy Abrams)氏は、「この条項にはセキュリティだけでなくプライバシーの懸念もある。現状では、Googleのほとんどの製品で個人情報や機密情報の投稿を控えなければならない」と指摘する。

Google Chromeのエンドユーザー・ライセンス契約(EULA:End User License Agreement)はこのWebページで確認できる

Google幹部「サービス利用規約を見直しているところだ」

 Googleは9月2日にGoogle Chromeを発表した際、同ブラウザに投稿/表示されるすべてのコンテンツに対して使用権を主張していたが、ユーザーからの激しい抗議を受け、翌日にその文言を取り消す結果となった。とはいえ、同社のシニア・プロダクト・カウンセル、マイク・ヤン(Mike Yang)氏は、「場合により、Googleはコンテンツを表示するためのライセンスを必要とする」と、同社の公式ブログに記している。

 「誤解のないように言えば、Googleの利用規約は、何もユーザー・コンテンツの所有権を主張しているわけでなく、ユーザーが作成するコンテンツの所有権はユーザー自身に帰属する。だが、法律的な観点から言えば、ユーザーがそのコンテンツを広く世界中に公開したい場合、Googleはそのための『ライセンス』(基本的に“ユーザーの許可”の意味)を求める必要がある」(ヤン氏のブログのエントリーより)


 |12 > 次のページへ



関連記事

▲ページの先頭へ戻る


キャッチアップ

不況時こそ優秀な「エンタープライズ・アーキテクト」の存在が不可欠――フォレスターが主張

「IT投資ではアーキテクトが経営陣をリードすべき」と提言

“使いにくい”就職支援サイトの実態――フォレスターの調査で浮き彫りに

「求職者、求人企業の双方にとって悪影響をもたらす」

米国の大手ITベンダーCEO、報酬はどのぐらい?

業績好調で報酬がアップしたCEO、業績好調なのに報酬がダウンしたCEO

今後求められるのは、「ワイヤレス関連スキル」を持つ技術者

すべての地域および業界で最重要のITスキルに

熟練したITワーカーの不足に悩む米国IT業界

防衛業界と並び、深刻な人材難が続く

2008年のオープンソース動向を読む

M&Aが活発化するなか、人材不足はさらに深刻に

熟練したITワーカーの不足に悩む米国IT業界

防衛業界と並び、深刻な人材難が続く

「国際化と技術革新によって仕事の意味が変わりつつある」――マイクロソフト幹部が提言

加速的に増加する「新たな仕事環境」への対応の重要性を強調

【CIOコネクト調査】スキル不足が企業ITの進化を妨げている

求められる新時代のプロジェクト・リーダーとは

オープンソースが「開発系」で強い理由

開発者とOSSの良好な関係を生むエコ・システム

最先端ITの“夢”と“現実”――企業ITのあり方を変える?!

超伝導/自律/DC電源/相変化/量子/TIA ……

【ガートナー調査】日本のCIO、最優先課題は「人材育成」と「セキュリティ技術」

悩みは経営者の期待と現場の課題とのギャップ

COBOLは死せず

COBOLプログラマーを育成・確保する秘訣

【ガートナー調査】IT部門に必要なのはビジネス・センス

1,400人のCIO調査で明らかに

2010年の企業ITリーダーに求められるスキルとは

“バーサタイリスト”が企業ITを牽引する時代に

「優秀なIT部門」を維持するために

激しい雇用競争の中ですぐれた人材を探し、確保する方法

「全社横断型の戦略部門」への転換がIT部門の未来を切り開く

企業の“DNA”に沿った事業戦略をITで具現化するという「大役」を果たすために

適切な要求仕様を仕上げるための8つの秘訣

“曖昧さ”がコストを肥大化させる

ITスタッフが取得すべきセキュリティ認定資格はこれだ!

情報セキュリティに関する各種認定資格をセキュリティ専任スタッフの育成に活用する

ITワーカー受難の時代。サバイバル・レースを勝ち抜くには

IT/IS部門に求められる「新しい役割」を探る

ニッポンのITの将来を担うか? IPAの「未踏ソフトウェア創造事業」

「天才プログラマー」の発掘・育成計画の実態と成果に迫る

キーパーソン

「イノベーション」で生存競争を勝ち抜け!

『ライフサイクルイノベーション』の著者、ジェフリー・ムーア氏が語る「イノベーション戦略」

グーグル幹部、R&Dセンターの国際展開構想を語る

「グーグルは、R&Dもグローバルに考える」

ユーザビリティの第一人者が語るWebデザインのベスト・プラクティス

「まずはユーザー評価の実践を!」

「ベンダー・ロックインを回避し、公平な競争社会を」

IPA OSSセンター長の田代氏が強調

マイクロソフトのバルマー氏が明言、「SaaSの普及はIT関連の雇用喪失にはつながらない!」

ITプロは新たなスキルを習得する必要があるとの“ゲキ”も

「FLOSSのインパクトに今から備えよ」

LinuxWorldでグーグルのスタイン氏が熱弁

【VIDEOインタビュー】
Linuxの“生みの親”リーナス・トーバルス氏が語る

Linuxの魅力、Vistaのネック

「OSSコミュニティの仕事はソフトだけでは終わらない」

“コモンズ”のレッシグ氏がLinuxイベントで強調

連載

Weekly Ranking

集計期間:01/01〜01/07



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国