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【解説】
x86プロセッサの 「これまで」と「これから」
登場して30年――進化し続けるメインストリームCPUの軌跡
(2008年09月22日)
業界の節目となる絶妙なタイミングで誕生
| 写真4:x86プロセッサは、ゴードン・ムーア氏が提唱した「ムーアの法則」をまさに実践してみせた |
x86プロセッサが支配的地位に君臨できたのは、登場のタイミングが絶妙だったという点が挙げられる。
1978年は、巨大で高価なメインフレームから小型で安価なミニコンへとコンピューティングの舞台が移行し始めて数年という節目の年であった。となれば、デスクトップ・コンピュータが次なるフロンティアとなるのは必然だと言えた。
加えて、Intelの会長兼CEOであったゴードン・ムーア(Gordon Moore)氏(写真4)が1965年に予測した半導体技術のある特性を、x86プロセッサがまさに実践してみせたことも大きかった。その予測とは、簡単に言えば「CPUの性能は2年ごとに倍増する」というものである。x86プロセッサは、「ムーアの法則」と名づけられたこの予測どおりの進歩を遂げ、データセンターから企業のオフィス、そして一般家庭に至るまでコンピューティング市場の大部分を支配したのだ。
8086とその後継CPUは、デスクトップ・コンピュータ界の2大巨頭であるゲイツ氏とアレン氏の結び付きを強める役割も担った。両氏は、1972年に発表された非力な8008用BASICを開発しようとして挫折しているが、その後Altairに搭載されたより高性能なCPUである8080用BASICの開発に成功している。
IntelとMicrosoftのパートナーシップも事実上このときから始まっており、今日でも業界を牽引し続けている膨大なソフトウェア資産を両社は生み出していくことになる。x86プロセッサを成功に導いた数ある要因の中でも、両社のパートナーシップから生まれたソフトウェア資産は、最も重要な要素に挙げられる。そしてその重要性は、RISCプロセッサの盛衰を通して読み取ることができる。
| x86プロセッサ年表(クリックで拡大) |
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