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[米国] 【VMworld 2008】
「クラウド・コンピューティングのための仮想化ソフト」――ヴイエムウェアが次期主力製品を発表

社内/社外/デスクトップ環境の3分野で企業ITのクラウド化を支援

(2008年09月17日)

「ユーザー企業の社内外のコンピューティング環境のクラウド化、そしてクラウド・ベースのデスクトップ環境構築を支援する」――。米国VMwareのCEO、Paul Maritz(ポール・マリッツ)氏は9月16日、米国ラスベガスで開催中の年次コンファレンス「VMworld 2008」(9月15日〜18日開催)の基調講演に登壇し、同社の主力製品「VMware ESX」の後継にあたる「Virtual Datacenter Operating System(VDC-OS)」を発表した。以下、基調講演で語られた、同製品の概要とVMwareのクラウド・コンピューティング戦略をお伝えする。

山上朝之
Computerworld編集部

VMware ESXの単なる後継ではない「VDC-OS」

 仮想化技術をテーマとしたコンファレンスとして世界最大規模を誇るVMworld。今年は1万4,000名を超える参加者を集め、出展社数は200社に達した。報道陣の数も世界から80名以上が参加する盛況ぶりだ。こうした中、基調講演に登壇したマリッツ氏が語った3つの分野とは、「社内環境のクラウド化」「社外環境のクラウド化」「デスクトップ環境のクラウド化」である。

VMworld 2008の基調講演に登壇したVMwareのCEO、ポール・マリッツ氏

 まず、社内環境のクラウド化では、VDC-OSがそれを具現化する製品となる。VDC-OSは、同社が従来から提供しているサーバ仮想化ソフト「VMware ESX」の後継製品という位置づけにあるが、「Application vServices」「Infrastructure vServices」「Cloud vServices」「Management vServices」という4つの製品/技術要素と密接に関連する、新しいコンセプトに基づく製品となる。

 Application vServicesは、フォルト・トレランス、データ・リカバリといった可用性、セキュリティ、スケーラビリティを強化する新機能群を指す。また、Infrastructure vServicesは、企業内のインフラ・リソース(ストレージやネットワークなど)をクラウド化するための新機能群だ。Application vServicesおよびInfrastructure vServicesは、企業内のコンピューティング環境のクラウド化のための機能を提供する、VDC-OSの新機能として提供される。

 2つ目の社外環境のクラウド化で核となるのがCloud vServicesだ。これは、仮想化環境にひも付く、さまざまなベンダーの周辺機器にAPIなどの仕様を公開し、マルチベンダーのクラウド環境の構築を進める役割を担う。VMwareによると、クラウド推進プログラム「vCloud Initiative」の下、パートナー各社と協力してクラウド環境の構築を目指していくという。なお、同社は従来から「VMware Ready Program」というVMware製品(主にESX)対応ハードウェアの認定プログラムを実施している。vCloud Initiativeは、VMware Ready Programの拡張版という位置づけになり、現状で100社以上が同プログラムに参加しているとのことだ。

 つまり、Application vServicesとInfrastructure vServicesが主体となるVDC-OSで企業内のクラウド化を担い、Cloud vServicesが企業外のクラウド化を担う。ただし、VDC-OSは従来のESXより広い領域で機能し、企業内のクラウド化と企業外のクラウド化をシームレスに接続させる役割も果たすようである。なお、VMwareによると、VDC-OSは2009年中にも製品化される予定である。(次ページに続く)


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