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[米国]
アップルがNetbook対抗マシンを2009年に発表――アナリストが予測

タッチ・スクリーン搭載の可能性も

(2008年11月25日)

 「Netbook」と呼ばれる小型モバイルPCが成長を続けるなか、Appleも2009年前半には低価格かつ軽量のノートPCで対抗する――米国Technology Business Researchのアナリストであるエズラ・ゴットヘイル(Ezra Gottheil)氏は11月24日、このような予測を示した。

Netbook市場が拡大するなか、「アップルが2009年に対抗マシンをリリースする」との予測を米国Technology Business Researchのアナリストであるエズラ・ゴットヘイルが示した(写真は国内量販店の店頭に並ぶ東芝のNetbook「NB100」)

 ゴットヘイル氏は、景気の低迷から、Appleは製品ラインアップに低価格ノートPCが存在しない現状を解決する必要に迫られていると見ている。また、価格や形状でNetbookと直接競合する可能性は低いが、大半が300〜500ドル以下である同種製品と張り合うには、「エントリ・レベル向けノートPC」と呼べるマシンを開発しなければならないと主張している。

 Apple製ノートPCのなかで最も安価なのは、白い外装の旧型MacBookである。同製品の定価は999ドルだが、Best BuyはApple製ハードウェアのセールを始めており、899ドルで販売している。

 AppleのCEO、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏のNetbook市場に関する現在の定義に従って勝負をするつもりはないという発言から、ゴットヘイル氏は同社が2009年6月までの間に599ドル程度の低価格ノートPCを発売すると予想している。ジョブズ氏は以前、「ガラクタではない500ドルのPCを作る方法など知らないし、創業以来の社風がそうした製品の出荷は許さないだろう」と話したことがある。

新型のMacBookとた24インチ液晶ディスプレイ「LED Cinema Display」。このディスプレイは、MacBookとの接続のために電源コネクタとUSB 2.0ポートが備わっている

 Appleは、同社製品の中で最も薄く軽いノートPC「MacBook Air」路線ではなく、よりMacBookに近いマシンを武器にNetbookと競合していくと思われる。ただし、Netbookをそのまま模すことはしないはずだと、ゴットヘイル氏は付け加えた。

 さらには、画面の横幅や縦幅ではなく軽量かつ薄型である点をAppleは売りにしていくと同氏は予測し、「一般的なNetbookより大きな画面を搭載し、なおかつ紙のように薄い製品になるだろう」とも話した。ちなみに新しいMacBookは、ディスプレイの横幅が13.3インチ(外枠を除くと12.8インチ)、縦幅が8.9インチで、A4サイズの紙より少しだけ大きくなっている。

 そのほかAppleは、タッチ・スクリーンの搭載などでNetbookとの差別化を図っていくと考えられる。また、新マシンがSSDを採用すれば、追加的にデータを保管する目的でユーザーが「MobileMe」を利用する可能性があり、Appleにとっては一石二鳥だ。同時に、電源コネクタとUSB 2.0ポートを備えた24インチの「LED Cinema Display」を売り込むことも可能になる。

 低価格ノートPCは現行のMacBookの販売を妨げるおそれもあるため、Appleにとって厳しい選択となる。「これまでエントリ市場から得てきた収入をあきらめるのは、容易な決断ではないだろう」とゴットヘイル氏。だが、同氏は、「Appleがこだわっているのは、商品の平均価格(Average Sales Price:ASP)ではなく、あくまでもマーケット・シェアだ。それに、ASPはそもそも恒久的に維持できるような代物ではない」と指摘する。

 10月にはジョブズ氏ですら、AppleがNetbook市場に参入する必要性について話がおよんだ際に、戦略の変更を示唆している。同氏は10月下旬にウォール街のアナリストと懇談し、「まだ生まれたばかりのNetbook市場が発展していく様子を、しばらくは見守りたいと思う。将来性があるようであれば、われわれが温めているおもしろいアイディアを投入する」と話していた。

(Gregg Keizer/Computerworld米国版)




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