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[米国]
マイクロソフトのバルマー氏が明言、「SaaSの普及はIT関連の雇用喪失にはつながらない!」
ITプロは新たなスキルを習得する必要があるとの“ゲキ”も
(2007年04月19日)
| 米国マイクロソフトのCEO、スティーブ・バルマー氏。今後同社はSaaSに注力していくという |
米国マイクロソフトのCEO、スティーブ・バルマー氏は4月18日、ワシントン州レドモンド市で開催された、IT専門技術者を対象にした会議「IT Pro Town Hall」において、SaaS(Software as a Service)モデルの普及でIT関連職が激減することはないとの見解を明らかにした。
IT Pro Town Hallには、マイクロソフトが全米から選出したIT技術者50名と、同社の幹部社員らが出席した。
同会議では、企業のソフトウェア利用形態が、既存のクライアント・ベースからサーバ・ベースのSaaSモデルへ移行することにより、IT関連の職種はその業務内容が変わるとの見解が示された。ただし、その場合でも雇用機会が大きく減少することはないという。
バルマー氏は「SaaSモデルを導入することは、単にソフトウェアを別の場所へ引っ越しするということではない。SaaSでは新たなコンピュータ技術とリエンジニアリング、そして専門知識が必要とされる」と指摘した。
さらに同氏は、「現在のIT技術者が取得しているスキルは、SaaSが普及しても必要とされるものだ。たとえ(自分が所属している)企業がSaaSモデルを導入し、ソフトウェアがデータセンターに移行したからといって、セキュリティやポリシー・コンプライアンスの必要性がなくなるわけではない」と語った。
マイクロソフトのサーバ・ツール・ビジネス部門の上級副社長、ボブ・マグリア氏も、オフショア化によってIT技術者の雇用喪失を懸念するような状況が数年前にもあったと指摘する。
「各企業のCIOは現在、経験と才能を持ち合わせた“ITプロ”をいかに確保するかに頭を痛めている。『すべてがオフショア化する』という表現は的確ではない」(マグリア氏)
同氏は、オフショアやSaaSを導入した各企業は、自社のIT関連職を削減する代わりに、今後のビジネスで必要不可欠となる技術に焦点を絞り、ITスタッフに新たな技術を取得するよう指導することになるだろうと語る。
コンサルティング会社の米国インテリエムでWindows/Office テクノロジー・コンサルタントを務めるダン・ホルム氏は、「SaaSモデルの普及により、これまで技術一辺倒だったIT関連職の職務内容は、よりビジネスを意識したものになっていくだろう」と予測する。
「CIOは今後、特定アプリケーションの稼働率を懸念するよりも、マーケティング幹部と協力し、顧客によりよいサービスを提供するため、IT部門に何ができるかを考えることになるだろう。たとえるなら、配管工事そのものよりも、配管を利用して顧客にどんなサービスが提供できるのかを考えるということだ」(ホルム氏)
しかし、ITのアウトソーシング化が雇用喪失につながると懸念する声は依然として多い。
米国ブルッキングス研究所は今年2月、オフショア化により今後数年間、プログラミングやソフトウェア開発、データ入力などのバックオフィス業務は、これら職種の雇用が最も多い都市部で20%近く失われるという調査結果を明らかにしている。
同研究所では、オフショア化の結果、ITやバックオフォスの職種は、2015年までに都市部での雇用喪失が最高24%に達すると予測。さらに、コンピュータ・プログラミング、ソフトウェア・エンジニアリング、データ入力の少なくとも17%は、特定の都市部からオフショア化されるという予測リポートを作成し、米国政府に雇用喪失を遅らせるための対策を勧告している。
(ナンシー・ゴリング/IDG News Service シアトル支局)
- 米国マイクロソフト
- http://www.microsoft.com/
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