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[世界] 【BSA調査】
2006年の違法コピー・ソフト損害額、15%増の400億ドルに

中国での違法コピー率は年々低下、日本は損害額が9.9%増

(2007年05月16日)

 米国の非営利団体BSA(ビジネス ソフトウェア アライアンス)が5月15日に発表した違法コピー・ソフトの実態調査リポートによると、2006年は62カ国で違法コピー率が低下したものの、全世界での損害額は前年比15%増の400億ドルに達した。

 BSAの調査はPC向けのパッケージ・ソフトを対象としており、世界102カ国で実施された(IDCとの共同調査)。BSAは調査リポートの中で、62カ国でソフトウェアの違法コピー率が低下するなど、2006年は海賊版ソフトとの戦いで進捗があったと述べている。

 だが、悪い知らせもある。違法コピーによる全世界での損害額が前年より50億ドル増え、400億ドルに上ったことだ。102カ国での平均違法コピー率は35%となっている。

 「この35%という数値は過去3年間変化していないが、決して容認できるものではない」と、BSAの会長兼CEOを務めるロバート・ハリマン氏は語る。BSAによると、全世界で正規ソフトの購入に2ドルが充てられるごとに、1ドルが違法コピー・ソフトの購入に充てられるという。

 国ごとに違法コピー率を見ていくと、良い兆候も見受けられる。「全体としては、前進が見られる」と、ハリマン氏は違法コピー・ソフト撲滅に向けた取り組みを全体的には評価している。

 2006年のデータにおける明るいニュースの1つは、中国での違法コピー率が前年から4ポイント下がって82%となったことだ。中国の場合、過去3年間で10ポイント低下したことになり、これは注目すべき変化だと言える。これについて、ハリマン氏は次のように述べている。

 「この比率は依然として高いものの、実質的な進歩を示している。言いかえれば、この数値は、2006年の同国の合法的ソフトウェア・ビジネスが12億ドル規模に達したことを意味している。市場に出回る違法コピー・ソフトを排除すれば、ベンダーは自社製品の販売で収益を上げることができる」

 さらに同氏は、中国政府とこの問題で連携するなかで、さらに前進が見られることを期待していると語った。

 一方、米国での違法コピー率は21%で、2004年の調査時と同じだった。比率は横ばいとはいえ、違法コピー・ソフトによる同国の損害額は2005年の69億ドルから2006年は73億ドルに増加したと、同リポートは記している。「これは永続的な課題だ。米国での取り締まりを強化するよう、いっそう強く政府に働きかけていく」と、ハリマン氏は述べている。

 同リポートによると、違法コピー率が最も高い5カ国は、アルメニア(95%)、モルドバ(94%)、アゼルバイジャン(94%)、ジンバブエ(91%)、ベトナム(88%)となっている。それに対して最も低いのは、米国(21%)、ニュージーランド(22%)、日本(25%)、デンマーク(25%)、オーストリア/スイス/スウェーデン(いずれも26%)の順だ。

 日本は、米国、ニュージーランドに次いで違法コピー率が低いものの、損害額では前年比9.9%増の17億8,100万ドルでワースト5位にランクインしている。


違法コピー率と損害額の上位10カ国

(トッド・ワイス/Computerworld オンライン米国版)




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