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[米国/カナダ]
マイクロソフト、「BlackBerry」のリサーチ・イン・モーションを買収か

「買収金額が高すぎる」とアナリストらは否定的

(2007年09月03日)

 米国マイクロソフトが、無線電子メール端末「BlackBerry」を手がけるカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)を買収するといううわさが流れている。

 カナダのインフォテク・リサーチ・グループで、上級アナリストを務めるミシェル・ウォレン氏は8月30日、マイクロソフトがRIMと買収交渉を行っているという業界予測を発表した。同氏は「マイクロソフトがRIMを買収すれば、コンシューマー・デバイス市場で米国アップルに対抗できる」と分析している。

 さらにウォレン氏は、マイクロソフトにとってRIMを買収することは、米国グーグルの無線事業戦略に対抗するうえでも重要な意味を持つと指摘する。グーグルは現在、複数の無名ケーブル・ネットワーク会社を買収しており、1〜2年以内に無線通信分野で“地殻変動”を起こすと予想されている。

 8月31日にインタビューに応じたウォレン氏は、「マイクロソフトは、IT市場で自社のシェアを拡大するため、これまでとは異なる対策を講じる必要に迫られている。そのためには大胆な行動で、世間の注目を集めなければならない。そのことからも、買収のうわさは真実味がある」と述べた。

 最新のモバイルOS「Windows Mobile 6」で成功を収めたマイクロソフトは、モバイル・デバイス分野も、同社の成功を下支えする、大切な柱の1つであることを認識している。

 「RIMの買収は、マイクロソフトの弱点であるモバイルOS向けのハードウェア開発を補填するものだ」(ウォレン氏)

 RIMもマイクロソフトのブランド力と技術力を活用できれば、競合するモバイル・デバイスとの差別化を図ることができる。BlackBerryから「Exchange Server」に接続し、共有情報にアクセスできることは、ビジネス・ユーザーにとって魅力的だろう。

 一方、複数のアナリストは8月31日、この買収が成立する可能性は、かぎりなくゼロに近いという見解を明らかにした。「マイクロソフトとRIMが“合併”すれば、両社に利点があるのは確かだが、買収金額で折り合いがつかない公算が高い」というのがその理由だ。

 マイクロソフトがRIMを買収するためには、RIMの現在の時価総額である470億ドル以上を拠出しなければならない。複数のアナリストは、「マイクロソフトが470億ドルを払う可能性はない」と断言している。

 米国の調査会社ディレクション・オン・マイクロソフトでアナリストを務めるマット・ロソフ氏も、「買収は実現しない」と語る。

 ロソフ氏は「マイクロソフトが米国アクアンティブを60億ドルで買収するとは予測していなかったので、今回の予測も外れるかもしれない」としたうえで、「RIMの買収金額は、これまでとはけたが違う。マイクロソフトがそこまで高価な買い物をするとは考えにくい」と分析する。

 市場調査会社の米国エンドポイント・テクノロジーズ・アソシエイツで社長を務めるロジャー・ケイ氏も、マイクロソフトが大金を払ってRIMを買収する可能性は低いと指摘する。

 「ゲーム機器の『Xbox 360』や、デジタル・メディア・プレーヤーの『Zune』などを市場に投入しているマイクロソフトが、コンシューマー向けハードウェアの開発に本腰を入れ始めているのはまちがいない。しかし、マイクロソフトがコンシューマー向けハードウェア市場に本格参入すれば、Windows Mobile OSを搭載したモバイル・デバイスを販売しているベンダーとの摩擦が生じる」(ケイ氏)

 なお8月31日の時点で、マイクロソフトおよびRIMから買収に関するコメントは得られていない。

(エリザベス・モンタルバノ/IDG News Service ニューヨーク支局)




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