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[米国]
マイクロソフト、ハッカー・ブログ「Hackers@Microsoft」の名称を変更

“ハッカー”のマイナス・イメージに配慮?

(2007年10月09日)

 米国マイクロソフトの開発者向けブログ・サイト「blogs.msdn.com」に掲載されていたハッカーに関するブログの名称が最近になって変更された。マイナス・イメージを持つようになった“ハッカー”という用語の使用を避けたのが目的と見られる。

 問題のブログは、「Techjunkie」というハンドル名のブロガーが今年8月に「Hackers@Microsoft」という名前で始めたもの。「善良な」ハッカーの仕事ぶりを世界に紹介するのが目的とされていた。

最近名称を変更したマイクロソフトのハッカー関連ブログ

 ここで言うハッカーは、セキュリティ専門技術者のことであり、悪意を持つハッカー(クラッカー)と同様の手法を使うこともあるが、あくまでも研究目的でシステムに侵入する方法を研究する人を指す。Techjunkieは、「このブログのテーマは、blogs.msdn.comの他のブログとは少し異なっているかもしれない」と書いていた。

 しかし、1カ月半の間、Techjunkieは沈黙を続けた。

 そのブログが10月4日、突如再開された。そこには、Hackers@Microsoftという名前の使用をやめるという趣旨の次のような書き込みがあった。

 「ブログ読者が善良なハッカーと悪意を持つハッカーを区別できず、否定的な意味で使われるハッカーという単語とマイクロソフトを結び付けてしまうのではないかと懸念する声が出ていた」

 Techjunkieは、Hackers@Microsoftの使用を中止するという決定が、マイクロソフトのマーケティング部門によってなされたものかどうかは明らかにしていないが、もしそうなら、それに対してささやかな抵抗を示すことはできたようだ。ブログには、「こうした懸念を和らげるため、ブログの名前を『%41%43%45%20%54%65%61%6d』に変更した」と書かれている。

 「%41%43%45%20%54%65%61%6d」という暗号のような名称は、Hackers@Microsoftのように覚えやすいものではないが、きちんとした意味を持つ。これは、「ACE Team」(マイクロソフトのアプリケーション・コンサルティング&エンジニアリング・チーム)を指す符号なのだ。ACE Teamは、パフォーマンスやセキュリティ、プライバシー関係の開発作業を担当しており、自分たちのブログも持っている。

 マイクロソフトの広告代理店は10月5日、TechjunkieがACE Teamのマネジャーを務めるアハメド・マフディ氏であることを明らかにした。広告代理店の広報担当者から送られてきた電子メールには、「(%41%43%45%20%54%65%61%6dという名前が選ばれたのは)ブログの意図や書き込み、コンテンツ、マイクロソフトのセキュリティ研究員たちが行っている仕事をより適切に反映するためだ」と書かれている。

 マイクロソフトは、製品テストを行ってバグを見つけ出すために多くのハッカーの協力を得るようになってきていることにしばしば言及していた。同社は、セキュリティ・コンファレンス「Blue Hat」を年2回開催したり、ハッカーたちを社内に招いたりしている。

 Techjunkieは10月4日夜、ソフトウェア開発時のセキュリティ・プロセスの必要性を論じた一般向けのブログに書き込みを行い、名称変更について説明した。

 “ハッカー”という用語は、かねてから激しい論争の的になってきた。もともとは、コンピュータを使って目新しいものを開発することを喜びとする独創的な人々を指す言葉だったが、いつの間にかコンピュータを使って攻撃を繰り返している人々を指す用語として使われるようになり、プラスの印象はかなり薄れてしまった。

 ハッキング関連のブログを運営しているセキュリティ専門技術者のロバート・ハンセン氏は、マイクロソフトがブログの名称を変えたがった理由も理解できると語っている。セキュリティ・コンサルティング会社セックセオリーのCEOで、Webサイト「ha.ckers.org」も後援者でもある同氏は、「残念ながら、ハッカーという言葉には、かなり悪いイメージが染みついている」と指摘する。

 ハンセン氏は、自分自身をハッカーと認識しているものの、ビジネスの現場ではその事実をあまり強調しないよう気を遣う場面もあると述べている。

(ロバート・マクミラン/IDG News Service サンフランシスコ支局)




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