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[米国]
Motorolaの新CEOにアナリストらが辛口アドバイス――「事業拡大路線は危険」
「エンタープライズ・モビリティ市場に軸足を移すべき」との意見も
(2007年12月03日)
米国Motorolaは11月30日、2008年1月1日付けでCEOのエドワード・ザンダー(Edward Zander)氏が退任し、後任に現在の社長兼COOであるグレッグ・ブラウン(Greg Brown)氏が就任すると発表した。
複数のアナリストにMotorolaの今後の経営戦略について取材したところ、「売上高の3分の2近くを占める携帯電話事業で、顧客が求める商品をタイムリーに提供する方法を確立させる必要がある」という意見が多く聞かれた。
米国Gartnerのアナリスト、フィリップ・レッドマン(Phillip Redman)氏は、「現在のCEOであるZander氏の失敗は、薄型携帯電話『RAZR』の瞬間的な成功にとらわれてしまったことだ」と語った。
また米国Forrester Researchのアナリスト、クリス・シルバ(Chris Silva)氏は、「来年からCEOに就任するBrown氏は、最近買収したSymbol TechnologiesとGood Technologyが提供していた製品とサービスを、早急に統合する必要がある」と指摘した。
一部の専門家は、Motorolaが事業を拡大しすぎているのではないかと指摘した。米国Motley Foolのアナリスト、リッチ・スミス(Rich Smith)氏は、「投資家は一度に多くの事業に取り組む企業に対して否定的だ。Motorolaはプロジェクトを絞り込んだり、特定の部門をスピンオフ(分離、独立)させたりする必要がある」と述べた。
Motorolaはこの1年、苦境続きだった。1月に業績予想を下方修正し、10月末には第3四半期の利益が前年同期比で94%落ち込むとの見通しを示した。
多くのアナリストは、Brown氏の船出が苦しいものになると予測している。Redman氏は、「Brown氏が大胆な変革を断行しなければ、Zander氏と大同小異の実績しか残せないだろう。47歳のBrown氏はZander氏よりもはるかに経験が浅く、取り立てて優秀な後任というわけでもない」と突き放した見解を示す。
「携帯電話事業に関して言えば、Motorolaはデザイン性の優れた製品を提供する必要がある。最大のライバルであるフィンランドのNokiaは、携帯電話端末のルック&フィールの開発に工業デザイナーを起用している。MotorolaもNokiaのような取り組みを行うべきだ」(Redman氏)
また多くのアナリストは、6月に登場した米国AppleのiPhoneによって、Motorolaの携帯電話の問題点が浮き彫りになったと指摘した。Silva氏は「(iPhoneの登場で)優れたデザインは多くの人を魅了することが明らかになった。翻ってMotorolaの新製品を見ると、そのデザインはマンネリであることに気づかされる」と語った。
一方でSilva氏は、2006年に約80億ドルの売り上げを記録したエンタープライズ・モビリティ部門が、Motorolaの今後4年間の成長を支える“軸”となる可能性があると指摘した。
「Motorolaは政府契約の実績がある。これを強みとして企業に売り込みをするとともに、Wi-Fiと携帯電話ネットワークに対応するデュアル・モードの企業向け携帯電話を提供するといった戦略を立てる必要がある。(コンシューマーを対象にした)携帯電話は流行に左右される業界だ。Motorolaが収益を上げられるのは、エンタープライズ・モビリティとそのインフラの分野だ」(Silva氏)
(Matt Hamblen/Computerworld オンライン米国版)
- 米国Motorola
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