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[特集]クラウド・コンピューティング

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[米国]
マイクロソフト、ホステッドCRMサービス「Dynamics CRM Online」を提供開始

セールスフォースのサービスより低価格/大容量である点をアピール

(2008年04月23日)

 米国Microsoftは4月22日、同社初のホステッドCRMサービス「Dynamics CRM Online」の提供を開始した。同サービスは、ユーザーにオンラインのマーケティング/セールス・ツールを提供するもので、OfficeやOutlookとも連携する。

 Microsoftによると、このホステッド・サービスは現在、英語版が米国とカナダで利用可能だが、同サービスを北米以外で展開する予定は今のところないという。

 新サービスの「Professional版」には容量5GBのストレージ、コンフィギュレーション可能な100種類のワークフロー、100種類のカスタム・エンティティが付属する。Professional版の月額料金は1ユーザー当たり44ドルとなっている。

 企業ユース向けの「Professional Plus」版では、オフライン・データ同期機能が使えるほか、容量20GBのストレージ、コンフィギュレーション可能な200種類のワークフロー、200種類のカスタム・エンティティが付属する。Professional Plus版の月額料金は1ユーザー当たり59ドルである。

 新サービスには、昨年12月にMicrosoftがリリースしたCRM製品「Dynamics CRM 4.0」(パッケージ・ソフトウェア)のツールが付属する。Microsoftは、同社初のホステッドCRMサービスを、先月オーランドで開催されたユーザー・コンファレンス「Convergence」でお披露目した。このコンファレンスで、新サービスがOfficeと統合されることや、「Virtual Earth」の地図データを直接追加できることなどが紹介された。

 Microsoftによると、Dynamics CRM Online(当初の名称は「Dynamics CRM Live」)のテストには、500人以上のユーザーがかかわったという。

 新サービスは、ホステッドCRMソフトのリーダーである米国Salesforce.comのホステッドCRMサービスと競合することになる。Microsoftは声明で、「われわれの新サービスのローエンド版(Professional版)の月額料金は、Salesforce.comのCRMサービス『Professional Edition』の月額料金65ドルより21ドル安い」とアピールした。また、Microsoftの新サービスはSalesforce.comのサービスと比べてストレージ容量は5倍、コンフィギュレーション可能なエンティティの数は2倍であると強調した。

 これに対し、Salesforce.comのコーポレート・ストラテジー担当バイスプレジデント、ブルース・フランシス(Bruce Francis)氏は、ストレージ容量の多さはユーザーへのアピールにはならないと語った。「マルチテナント・データベースのストレージはデスクトップPCのストレージとは位置づけが異なる。現在、Salesforce.comの各エディションには1組織ごとに1GBのストレージが付属し、追加費用を支払えば追加ストレージが利用可能で、Salesforce.comの大多数の顧客には十分すぎる容量だ」

 米国の調査会社Yankee Group Researchのアナリスト、シェリル・キングストン(Sheryl Kingstone)氏は、「Microsoftは、新サービスのターゲットを中小企業に設定しているが、ゆくゆくはこのホステッドCRMの能力を拡張し、大企業もターゲットにするはずだ」と話す。Microsoftは「クラウド」からアクセスできるビジネス・アプリケーションへの需要増大に対応することの重要性に気づいた、というのが同氏の見解だ。

 「市場はオンデマンドとクラウド・コンピューティングに向かっている。世界がそのような状況にある以上、MicrosoftはCRMサービスを提供する必要があった」(Kingstone氏)

 Kingston氏はまた、Microsoftは同社のユニファイド・コミュニケーション技術をホステッド・サービスで展開する方法を見つけるべきだとも語っている。

(Brian Fonseca/Computerworldオンライン米国版)




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