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[特集]クラウド・コンピューティング

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【解説】
「クラウド・コンピューティング」は「仮想化」以来の“乱用語大賞”

「過大な情報がIT業界に混乱を招く」とガートナーが警鐘

(2008年09月30日)

「サービス」と「技術」――クラウドの2つのカテゴリ

 Gartnerは、クラウド・コンピューティングのさまざまな定義を大きく2つのカテゴリに分類した。1つはインターネット“クラウド”を介して提供するサービスとコンピューティング・リソースへのリモート・アクセスに特化したもの、そしてもう1つはサービス・ベースのコンピューティング機能を開発/提供するための仮想化や自動化といった技術に特化したものだ。

 前者の「サービス・カテゴリ」に含まれるのは、CRM(顧客関係管理)やHR(人事管理)/給与計算サービスなどのSaaSアプリケーション、および米国Amazon.comの「Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)」など、Webを介してサーバ(CPU)リソースやストレージ・リソースへのアクセスを提供するベンダー/サービス・プロバイダーだ。

 後者の「技術カテゴリ」は、「従来のデータセンターのアプローチを拡張することで、サードパーティ提供の外部機能を使わずに完全に社内のITシステムに適用する」ことを目指す(ユーザー)企業のためのものだ。

 どちらもクラウドに対するアプローチとしては間違いでないが、混乱を避けるため、それぞれを明確に区別して考える必要がある、とGartnerは指摘している。「ユーザーには、クラウド・コンピューティングとそのサービスの利用について考えることと、社内システムを構築するためクラウド・コンピューティング関連のコンセプトと技術を利用することはまったく別物だと理解してほしい。(サービスと技術は)両方とも重要な視点であり、それぞれ追求していくべきではあるが、この2つは関連性こそあれ別々のイニシアチブなのだ」(Gartnerのプレスリリースより)

ガートナー「クラウド・コンピューティングは産業革命」

 Gartnerは10月のSymposium/ITxpo 2008で、クラウド・コンピューティングをはじめとする主要ITトピックについてさらに詳しい分析結果を発表する予定だ。同社は今年6月にもクラウド・コンピューティングに関する一連の調査リポートを公表しており、ITサービスの販売/購入方法を根本から変える可能性を指摘したうえで、クラウド・コンピューティングを産業革命にたとえた。

 同社はさらに、「クラウド・コンピューティングの主な問題点」と題した報告書において、「クラウド・コンピューティングはすっかり業界の流行語になったが、そのせいで誤解を招く使い方も散見される」と警鐘を鳴らしている。

 「雲(cloud)の下では、グローバル・クラスのアーキテクチャ、Webプラットフォーム、巨大な規模で拡張可能な処理能力、そしてインターネットなど、クラウド・コンピューティング現象を後押しするさまざまなトレンドが融合しつつある。特にプラットフォームは、コンポジット・アプリケーションとコンポジット・ビジネスを可能にし、ITとビジネスに多大な影響を与える可能性を秘めている。企業はこうした変化に対応できるよう進化するとともに、情報を選別して本質を見極める必要がある」(Gartnerのリポートより)

(Computerworld.jp)


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