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クラウド・コンピューティング

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クラウド・コンピューティング

【解説】
クラウドを肯定する5つの理由、否定する5つの理由

ユーザー企業と専門家が語るパブリック・クラウドへの賛否両論

(2009年06月16日)

 「クラウドは本当に使いものになるのか」――クラウド・サービスの活用を検討するうえで、これは誰しもが抱く疑問だろう。そして、その答えは一通りではない。ここでは実際にクラウドを導入している企業や専門家が語る、クラウドのメリットとデメリットを整理してみよう。

Beth Schultz/Network World米国版

5つの肯定論

#1:ビジネス立ち上げのスピード

クラウド活用の成功事例として知られる新興企業のAnimotoは、ユーザーがアップロードした写真と音楽を組み合わせ、「映画の予告編のような」印象的なオリジナル・ムービーを生成するサービスを提供している

 ニューヨークに拠点を置くAnimotoは、ユーザーが選んだ写真や音楽を使って印象的なビデオを作成するサービスを提供している。同社のCEO(最高経営責任者)であるブラッド・ジェファーソン(Brad Jefferson)氏は、クラウドについてこう述べている。「クラウド・コンピューティングを利用すれば、少ない予算でも迅速にビジネスを立ち上げることができる。新規ビジネスを計画している企業、あるいは企業内部門は、事業計画の中にクラウドをどう活用するのかも織り込むべきだ。クラウドは起業のスタイルそのものを大きく変える――最もすばらしい変化は、ビジネスを立ち上げたその瞬間から、もう世界とつながっているということだ」(ジェファーソン氏)。

#2:スケーラビリティ

 ハイテク・コンサル企業CIMIのCEO、トム・ノール(Tom Nolle)氏は、クラウド・サービスの導入を決定する前に、まずは自社がITリソースをどのように利用しているのかをあらゆる面から再確認すべきだと言う。「仮に業務の繁忙期と閑散期の浮き沈みが激しい場合、繁忙期に合わせてITリソースを準備しなければならないため、繁忙期の部分をアウトソースする方が明らかにコストを抑えられるのではないだろうか」(ノール氏)。

#3:変化への迅速な対応

 クラウドの管理とサポート・サービスを提供するRightScaleのCEO、マイケル・クランデル(Michael Crandell)氏は、「クラウド・サービスは、長期契約の必要もなく、ITリソースを必要なときに必要なだけ手に入れることができる。ごくわずかなコストで、あらゆる面でアジリティを高めることができる」と評価している。

#4:製品開発のスピード・アップ

 インディアナポリスに本部を置く製薬会社、Eli Lilly & Co.では昨年4月、一部のアプリケーションとデータをAmazonのクラウドに移行した。同社のアソシエイツ・インフォメーション・コンサルタント、デーブ・パワーズ(Dave Powers)氏は、クラウドに移行して以来、プロビジョニングに要する時間が「週単位」から「分単位」にまで短縮されたと証言する。「これまで(プロビジョニングに)費やしていた8週間を研究開発に充てられるというのは、とても大きな価値を持つことだ。クラウドによって研究開発サイクルの短縮が可能になり、我々のビジネス・スタイルは変わりつつある。クラウドのテクノロジーは、科学界にも少しずつ波及効果をもたらしつつあるのだ」(パワーズ氏)。

#5:設備投資が不要

 「データセンターに空きスペースがない」「アプリケーション数がインフラの許容範囲を超えている」――。クラウドはこうした課題も解決する。「クラウド・コンピューティング・サービスによって、ITインフラを固定資産から運用コストへと転換することができる」とハイテク・コンサルティング企業、HyperStratusのCEOを務めるベルナード・ゴールデン(Bernard Golden)氏は述べている。


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