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クラウド・コンピューティング
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[米国]
【CIO調査】
ユーザーの間に根強く残る「クラウドへの不信感」
半数以上の技術者がクラウド環境のセキュリティを不安視
(2009年08月27日)
クラウド・コンピューティングに対して、ユーザー企業は今なお懸念を抱き続けている――CIO Magazine米国版がIT製品やサービスの調達に関わっている240人の専門技術者を対象に実施した調査で、このような事実が判明した。
今年6月に実施した「CIO On-Demand Services Survey」によると、セキュリティやデータ管理、TCO(総所有コスト)/ROI(投資対効果)、法規制とコンプライアンス、特定ベンダーへの依存といったクラウド・コンピューティングが抱える問題に対するユーザーの懸念は、2008年8月に行われた同様の調査と比べ深刻化しているという。
このうちセキュリティについては、回答者の51%が懸念を抱いていると答えており、昨年の45%から増加した。また、「データを管理できなくなる」ことに対して懸念を抱いている回答者は昨年の26%から37%に、「TCO/ROIの評価」対して懸念を抱いている回答者も11%から17%に、それぞれ増加した。
一方、CIO Magazine米国版が今年7月に行った「CIO Technology Priorities Survey」という別の調査では、ITの調達と意志決定に関わっているおよそ800人の回答者のうち、クラウド・コンピューティング・サービスのことを「知っている」あるいは「実際に調査している」と答えた人は60%に上った。
だが、この調査でもクラウド・サービスを現在導入していると答えた回答者は8%にとどまっており、まったく関心がないと答えた回答者も29%だった。ちなみに、クラウド・コンピューティングに比べて圧倒的に注目度が低いユニファイド・コミュニケーションについては、IT専門技術者の14%がすでに計画を進めていると答えている。
こうした結果が出る背景には、クラウド関連の製品やサービスをめぐる誇大宣伝のおかげで、事実とそうでない部分が見分けにくくなっているという事情があるのかもしれない。これらの調査で明らかになった懸念が、クラウド・ベンダーの業績不振の原因であることは明らかだ。
クラウド・サービス・プロバイダーは、マーケティングの方針を改め、自社のサービスが企業内で有効に機能するという根拠をきちんと説明する必要がある。Gartnerが発表した「2009 Hype Cycle for Emerging Technologies」という調査レポート」では、クラウド・コンピューティングについて、「過剰な期待がピークに達した状態」で高止まっているとの見解が示されている。
Gartnerが設定するハイプ・サイクルにおいては、次の段階として「完全な幻滅状態」に進むことになる。そうした事態に陥るのを避けるために、クラウド・サービス・プロバイダーには一層の努力を求めたい。
(Thomas Wailgum/CIO.com)
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