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コンプライアンス

[米国]
電子投票マシン・ベンダーのWebサイトがハッキング被害に

大統領予備選挙における投票記録トラブルへのいやがらせ?

(2008年03月21日)

 米国ニュージャージー州の選挙管理当局から批判を受けている電子投票マシンを手がける米国Sequoia Voting Systemsは3月20日、同社のWebサイトがハッキングされたことを認めた。

Sequoia Voting SystemsのWebサイト

 Sequoiaの広報担当者ミシェル・シェーファー(Michelle Shafer)氏は、電子メールで「当社サイトの一部が19日夜にハッキングされた。その事態を発見した直後、サイト公開を一時停止し、勝手に掲載されたコンテンツを削除した」と説明している。

 同氏によると、Sequoiaは再ハッキングを防ぐセキュリティ対策を施し、20日午後にサイト公開を再開したという。被害の原因は現在調査中とのことだ。

 米国プリンストン大学のコンピュータ科学教授で、Sequoiaの電子投票システムに対して批判的立場をとるエド・フェルテン(Ed Felten)氏は、同社サイトがハッキングされたことに20日朝に気づいた。

 Sequoiaのブログ・ページ「Ballot Blog」は、20日午後早々の時点(米国東部時間)にはコンテンツがなくなっていたが、もっと早い時間には、ハッキングされたというメッセージが掲載されていたと、Felten氏はIDG News Serviceの取材に対し、電子メールで述べた。

 なお、同氏は、2月5日にニュージャージー州の大統領予備選挙で使われたSequoiaのマシンの投票記録に矛盾があったことに関する調査を、郡書記の代表グループから依頼されていた。

 Felten氏は加えて次のように述べている。「20日午前6時30分ごろ(米国東部時間)、ニュージャージー州の選挙で起きた問題についてSequoiaが詳しく説明しているBallot Blogのページ内容が、ハッキングされたというメッセージに置き換えられていた。このメッセージでは、ハッキングを行った複数人の名前が挙げられていたが、それらが小文字と数字の組み合わせだったこと以外は思い出せない」

 Sequoiaのサイトの公開は20日午前の半ばにWebホスティング・プロバイダーによって一時停止され、同サイトにアクセスすると、「メンテナンスのためにサイトを一時停止している」という説明が掲載されたページにリダイレクトされるようになっていた。

 Sequoiaは、先月の選挙の際に同社の電子投票マシン「Sequoia Voting Systems AVC Advantage」約60台で投票記録に矛盾があったことで、厳しい調査を受けている。ニュージャージー州の6郡の郡書記の代表グループは3月19日、同州のアン・ミルグラム(Anne Milgram)司法長官に、問題の調査を求める書簡を送付している。

 投票記録の矛盾のほとんどは、マシンが紙テープとメモリ・カートリッジに記録した投票数が1〜2票異なるというものだ。Sequoiaはこれは投票所のスタッフのミスによるもので、この問題はソフトウェア更新によって解消できると説明したが、郡書記は第三者の調査を要求した。

 なお、郡書記の代表グループがFelten氏にSequoiaのマシンの調査を依頼したのは3月11日だったが、Sequoiaがそうした調査はライセンス契約に違反するとして、Felten氏に法的措置を講じる可能性を示唆し、圧力をかけたため、Felten氏は調査を行わなかった。

(Elizabeth Montalbano/IDG News Service ニューヨーク支局)




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