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コンプライアンス

[国内]
BIに必要なのは“予見力”――SAS、BIプラットフォームの最新版「SAS 9.2」を発表

データ統合機能、分析機能、セキュリティ機能を強化

(2008年05月26日)

日本におけるBI市場動向を語る、SAS Institute Japan代表取締役社長の吉田仁志氏

 SAS Institute Japanは5月26日、ビジネス・インテリジェンス(BI)プラットフォームの最新版「SAS 9.2」を発表した。すでに米国では今年3月に発表されている。日本での出荷開始は、2008年第3四半期後半(9月)を予定しているという。

 SAS 9.2は、データ統合や予測的分析を行うBIプラットフォーム「SAS 9」のアップデート版で、企業内に散在するデータを統合/蓄積し、予測分析を行うことで、企業の課題/意思決定を支援するものである。同社によると、SAS 9.2ではデータ統合機能、分析機能、セキュリティ機能が強化されたという。

SAS 9.2の説明を行ったSAS Institute Japan執行役員ビジネス開発本部長兼プロフェッショナルサービス本部長の宮田靖氏

 説明を行った同社執行役員ビジネス開発本部長兼プロフェッショナルサービス本部長の宮田靖氏は、次のように自社製品の優位性を強調した。

 「SAS 9.2の前身であるSAS 9は、メタデータによるプロセス統合を目的に開発された製品である。われわれは統計解析に必要な機能を発展させるという位置付けで、分析やデータ・インテグレーション、データ管理、リポーティングなどを強化し、BIコンポーネントを強化してきた。この流れはSAS 9.2にも受け継がれている。この点が大手ベンダーが提供しているBI製品との違いだ。現在、大手ベンダーが提供しているBI製品は企業買収で寄せ集められたラインアップで、プロセス統合がきちんとなされていない」

 データ統合機能では、2000年に買収した米国DataFluxのデータ・クレンジング・ツールの日本語版が統合された。また、データ品質機能のコンポーネントを容易に構築/再利用できる機能や、効率的にデータをモニタリングする機能も備わっているという。

 分析機能では、将来の状況を加味した予測分析や最適化のための新しいアルゴリズムを採用し、より多くの手段でデータを分析することが可能になっている。また、グラフィック出力機能も強化されており、グラフの細かい修正をプログラミングしなくても出力できるようになっている。

 また、セキュリティ機能では、シングル・サインオン対応の強化や、ロール・ベースの権限管理機能の強化が施された。宮田氏は、「今後、企業は、全社レベルでコンプライアンスに取り組む必要に迫られる。SAS 9.2では、稼働状況のモニタリング機能や、ロギング機能の強化など、管理者向けの機能が強化されている」と説明した。

 同社代表取締役社長の吉田仁志氏は、現在の日本におけるBI市場動向について、「グローバル化や規制緩和など、企業を取り巻く環境は著しく変化している。その中で企業は、企業価値の最大化、収益の拡大化などをはじめ、コンプライアンス/リスクへの対応が求められている」と語り、企業が競争力を確保するためには、将来を洞察する「予見力」を持つ必要があるとした。

 そのうえで同氏は、「BIツールを単体で利用する時代は終わった。過去においてBIツールは『見える化』を実現するために利用されていた。しかし今後は、『分析/予測と最適化』のためのツールとなる」と語り、それを実現するのが、SAS 9.2であると強調した。

 なお、SAS 9.2の最小構成価格は650万円で、標準的な構成での価格は3,000万円(ソフトウェアのみ)からとなっている。

(鈴木恭子/Computerworld)




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